アディスアベバ











































































アディスアベバ
አዲስ አበባ
エチオピアの旗


Addis Abeba montage 1.jpg
位置

アディスアベバの位置(エチオピア)の位置図
アディスアベバの位置(エチオピア)

アディスアベバの位置(エチオピア)の位置図
アディスアベバの位置(エチオピア)

座標 : 北緯9度1分48秒 東経38度44分24秒 / 北緯9.03000度 東経38.74000度 / 9.03000; 38.74000
歴史
建設

1886年
創設者

メネリク2世
行政



エチオピアの旗 エチオピア
 州
アディスアベバ自治区
 市

アディスアベバ
市長
ベルハヌ・デレサ
地理

面積
 
  市域
527 km2

標高
2,355 m
人口

人口
(2015年現在)
  市域
3,273,000人
    人口密度
  6,210.6人/km2
その他

等時帯

東アフリカ時間 (UTC+3)

夏時間
なし

公式ウェブサイト : *Addis Ababa City Administration

アディスアベバ(アムハラ語: አዲስ አበባ IPA: [ädˈdis ˈäbəbä] ( 音声ファイル)、英語: Addis Ababa)は、エチオピアの首都である。


アディスアベバ[1]とはアムハラ語で「新しい花」を意味する。
2015年の人口は327.3万人。


アフリカ有数の世界都市であり、2014年のアメリカのシンクタンクには世界都市80位の都市と評価された。アフリカ連合(旧アフリカ統一機構)やアフリカ経済委員会の本部が所在し、国際連合などから「アフリカの政治的な首都」と呼ばれている[2]




目次






  • 1 人口


  • 2 歴史


  • 3 地理


  • 4 気候


  • 5 交通


  • 6 観光


  • 7 教育


  • 8 友好都市


  • 9 脚注


  • 10 関連項目


  • 11 外部リンク





人口




  • 1994年10月11日:211万2737人


  • 2007年5月28日:273万9551人


  • 2015年7月1日:327万3000人[3]



歴史




中心街、2008年


エチオピアでは化石人類のルーシーで有名なアファール盆地が人類発祥の地の1つとされてきたが、多くの遺伝学者は現生人類はアディスアベバから世界に拡散したと主張している[4][5][6][7]


1886年にエチオピア皇帝メネリク2世(在位:1889年 - 1913年)により建設された。場所は皇妃のタイトゥ・ベトゥルが選んだ。アディスアベバはもともと避暑地であり、気候がよく温泉が湧いていることや、森林が多かったこと、要害であったことなどが遷都の理由とされている[8]


1917年、ジブチ・エチオピア鉄道が開通し、アディスアベバとジブチが結ばれた[8]


1936年、イタリア軍により占領され、イタリア領東アフリカ帝国の首都となった。


1941年初頭、第二次世界大戦の中でイギリス軍が侵攻した。


1941年5月5日、ハイレ・セラシエ1世がアディスアベバに戻り、首都再建を始めた。


1962年、アフリカ統一機構がアディスアベバで設立される。


2012年、アフリカ統一機構を引き継いだアフリカ連合の本部が中国の建設費全額負担で建設される。建設時点でアディアベバで最も高い建築物であった。本部に隣接する形でアフリカとアラブ世界でトップクラスの大富豪[9]であるエチオピア人のモハメド・アル・アムディ(英語版)によってアディスアベバ初の7つ星ホテルでアフリカ各国首脳の泊まるアフリカ連合グランドホテルも建設された[10]


2014年9月14日、中国の援助でエチオピア初、東アフリカ初の高速道路であるアディアベバ・アダマ高速道路(英語版)が開通した[11]


2015年4月22日、香港経由のエチオピア航空成田直行便開通によって、アフリカ大陸唯一の定期航空便就航地となっている。


2015年9月20日、中国の援助でサブサハラアフリカ初のライトレールであるアディスアベバ・ライトレールが開通した。


2016年10月5日、中国の援助でアフリカ初の電気鉄道として新しいジブチ・エチオピア鉄道が開通した[12]



地理



  • 北~北東:北シェワ県(オロミア州)

  • 東~南:東シェワ県(オロミア州)

  • 南西~北西:西シェワ県(オロミア州)


エントト山の麓、標高2,400mに位置する。



気候


気候は高山気候(常春型)。雨季と乾季がある。




アディスアベバの平均気温と月当たりの降水量






































































































































































アディスアベバの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

最高気温記録 °C (°F)
30
(86)
28
(82)
30
(86)
29
(84)
30
(86)
29
(84)
29
(84)
32
(90)
28
(82)
27
(81)
30
(86)
28
(82)
32
(90)
平均最高気温 °C (°F)
24
(75)
24
(75)
25
(77)
24
(75)
25
(77)
23
(73)
21
(70)
21
(70)
22
(72)
23
(73)
23
(73)
23
(73)
23.2
(73.6)
日平均気温 °C (°F)
15.4
(59.7)
16.6
(61.9)
17.9
(64.2)
17.9
(64.2)
18
(64)
17
(63)
15.9
(60.6)
15.8
(60.4)
16.2
(61.2)
15.7
(60.3)
14.8
(58.6)
14.9
(58.8)
16.34
(61.41)
平均最低気温 °C (°F)
8
(46)
9
(48)
10
(50)
11
(52)
11
(52)
10
(50)
10
(50)
10
(50)
10
(50)
9
(48)
7
(45)
7
(45)
9.3
(48.8)
最低気温記録 °C (°F)
1
(34)
1
(34)
3
(37)
6
(43)
6
(43)
1
(34)
0
(32)
6
(43)
4
(39)
2
(36)
0
(32)
0
(32)
0
(32)

雨量 mm (inch)
13
(0.51)
30
(1.18)
58
(2.28)
82
(3.23)
84
(3.31)
138
(5.43)
280
(11.02)
290
(11.42)
149
(5.87)
27
(1.06)
7
(0.28)
7
(0.28)
1,165
(45.87)
平均降雨日数
3
5
7
10
10
20
27
26
18
4
1
1
132
% 湿度
47
51.5
47.5
54.5
53
67.5
79.5
79
71.5
47.5
48
45.5
57.67
平均日照時間
9
9
8
7
8
6
3
3
5
8
9
9
7

出典 1: World Meteorological Organisation (UN),[13]Climate-Data.org for mean temperatures[14]

出典 2: Voodoo Skies for record temperatures,[15]BBC Weather for humidity and sunshine,[16]National Meteorological Agency[17]


交通




アディスアベバの市内タクシー




2015年に開通したアディスアベバ・ライトレール


外国からの交通には、2003年開港のボレ国際空港や隣国ジブチと結ぶジブチ・エチオピア鉄道がある。リデタ旧空港は小型機や軍用機が使っている。2015年にはライトレール路線であるアディスアベバ・ライトレールが完成したほか、市内には屋根が白、車体が青の乗合タクシーとミニバスが走っている。


1998年に中国の協力で完成した環状道路は市内の渋滞解消に大いに役立ち、アディアベバ・アダマ高速道路やアディスアベバ・ライトレールや近代的な鉄道と国際空港など中国の援助で建設された交通インフラが非常に多く、海外メディアからは「中国がつくった街」とも形容されている[18]


2015年(平成27年)4月22日、エチオピア航空が新規受領したボーイング787型機を使用して、日本からのアフリカ大陸への唯一の定期国際便を運航開始した[19]



観光




メスケル広場


国立博物館や民族博物館、ライオンパークやメスケル広場、エントト山やマルカート(東アフリカ有数の市場)などが有名。



教育


学問の中心地としてアディスアベバ大学(設立から1975年まではハイレ・セラシエ1世大学と呼ばれていた)がある。



友好都市




  • イスラエルの旗 ベエルシェバ(イスラエル)


  • ドイツの旗 ライプツィヒ(ドイツ)



脚注


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  1. ^ アディス・アベバアジスアベバアジス・アベバとも表記される。


  2. ^ “United Nations Economic Commission for Africa”. UNECA. 2018年6月18日閲覧。


  3. ^ “City Population”. 2016年8月22日閲覧。


  4. ^ Brown, David (2008年2月22日). “Genetic Mutations Offer Insights on Human Diversity”. The Washington Post. https://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/02/21/AR2008022102739.html?hpid=moreheadlines 2018年7月15日閲覧。 


  5. ^ “DNA studies trace migration from Ethiopia”. 2018年7月15日閲覧。


  6. ^ “Humans Moved From Africa Across Globe, DNA Study Says”. Bloomberg. (2008年2月21日). https://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601081&sid=awJVkvnk8KjM&refer=australia 


  7. ^ “DNA Links Humanity To One Common Origin: Africa”. 2009年9月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月15日閲覧。

  8. ^ ab岡倉登志「第15章 アジス・アベバ」『エチオピアを知るための50章』岡倉登志編著、明石書店〈エリア・スタディーズ68〉、東京、2007年12月25日、初版第1刷、122頁


  9. ^ “Online Course: Mohammed Hussein Ali Al-Amoudi”. reingex. 2018年10月22日閲覧。


  10. ^ “Addis Ababa’s First Seven Star Hotel”. Ethiopia Online (2015年3月17日). 2018年10月22日閲覧。


  11. ^ Ethiopia’s Addis Abeba-Adama Expressway Finally Open


  12. ^ エチオピアにアフリカ初の電気鉄道が開通、中国が出資・建設


  13. ^ “World Weather Information Service - Addis Ababa”. UN. 2014年1月6日閲覧。


  14. ^ “Climate: Addis Abeba (altitude: 2350m) - Climate graph, Temperature graph, Climate table”. Climate-Data.org. 2015年2月6日閲覧。


  15. ^ “Adis Ababa, Ethiopia”. Voodoo Skies. 2014年1月6日閲覧。


  16. ^ “BBC Weather - Addis Ababa”. BBC Weather. 2014年1月6日閲覧。


  17. ^ “NMA of Ethiopia”. National Meteorological Agency of the Federal Democratic Republic of Ethiopia. 2010年5月9日閲覧。


  18. ^ “Addis Ababa: The city that China built”. CNN (2018年9月2日). 2018年9月2日閲覧。


  19. ^ エチオピア航空が成田就航 アフリカとの唯一の路線




関連項目



  • 首都の一覧

  • 国道3号



外部リンク








  • Addis Ababa City Administration(公式サイト)


  • Addis Ababa City Council - 市議会公式サイト








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