押しボタン
押しボタン(おしボタン、英: push-button)は、押すことでスイッチを開閉する部品。押しボタンスイッチ、プッシュボタン、押釦。単にボタンとも呼ばれる。
目次
1 種類
2 主な形状
3 主な感触
4 主な動作
5 多くのボタンが使われる主な器具
6 画像
7 関連項目
種類
押している間だけスイッチがオンになる自動復帰型スイッチ(モーメンタリスイッチ、プッシュスイッチ)と、押すたびにオンとオフが反転する位置保持型スイッチ(オルタネートスイッチ、プッシュロックスイッチ)がある。より複雑な動作(押し初めだけオンになるなど)をするかのようなボタンもあるが、そういうものもほとんどはこの2種類のいずれかと電気回路との組み合わせで実現されている。
ある程度の面積があり、押す場所により別のスイッチを開閉するボタンもある。プラスとマイナスが一続きになったボタンや、ゲームパッドの十字ボタンがその例である。
電気的なスイッチでなく、流体の流路の開閉など機械的なスイッチングをするボタンもある。アコーディオンの弁を開閉するボタン、トイレの水を流すボタンなどがその例である。
キーもボタンの定義に当てはまる。平らで隙間なく並んだものを特にキーと呼ぶことが多いが、ボタンと呼ぶかキーと呼ぶかの境目はあいまいである。
主な形状
キノコ型(マッシュルーム型)- 周囲から突き出た軸の先に、大きく中央が膨らんだ円盤がついている。押しやすいが、異物が挟まることがある。
コーン型- 先が末広がりの円錐形になっている。非常ボタンによく使われる。
- 平型
- 周囲からボタンは飛び出さず、平らになっている。
- 凸型(突型)
- 周囲から柱形状にボタンが突き出している。先は平ら。
- 凹型
- 周囲から柱形状にボタンが突き出している。先はへこみ。(指が上記凸型(突型)にあたる為、ボタンと指の密着度が高い。)
- 丸型・角型
- ボタンの平面形。「丸平型」「丸凸型」のようにも表す。
- タッチボタン
- 機械的に動作する機構がなく、圧力や静電気などを感知する。タッチパネル上の表示であることもある。(郵便局のATMは、静電気なので触る前に反応する。圧力は押したとき反応、離したとき反応の2種類ある。)
主な感触
- カチッという音が出ず、感触もふにゃふにゃのもの。
- 押したとき機械的にカチッと音の出るもの。
- 押したとき部品同士がぶつかり音のでるもの。(コンピューター、キーボード)
主な動作
- 押した瞬間のみオンになり、所定の動作を行うもの(呼び鈴等)。機器や機能の趣旨によっては二度押しや長押しが指定されている場合もあり、操作の違いによって同一ボタンに複数の機能を割り当てる例もある。
- 押すと所定の動作を行い、押し続けるとその動作を繰り返すもの(キーボードのリピート入力等)。
- 押している間だけオンになり、指を離すとオフになるもの。
- 押すとオンになり、もう一度押すとオフになるもの(ただしバスの降車ボタンのように任意のオフ操作が行えない機器もある)。
- 押すとボタンが押し込まれた状態で固定され、もう一度押すと出っ張った状態に戻るもの。一般的には押し込まれた状態がオンであるが、機能の趣旨によっては逆の場合もある。
多くのボタンが使われる主な器具
- 家電製品
- AV機器
電話機・携帯電話
- キーボード
リモコン(リモートコントローラー)- エレベーター
- ゲームコントローラ
- 電卓
画像
押しボタン式信号機(アメリカ合衆国)
電源ボタン(電源スイッチ)
エレベータのボタン
電車の自動ドアの開閉ボタン
ケーブルカーの操縦パネル
リモコン
アーケードゲームのボタン
関数電卓のボタン
呼び出しボタン
関連項目
- 押しボタン式信号機
- 押しボタン式投票
- 列車非常停止警報装置
- 踏切支障報知装置
- スイッチ
ポチッとな - 押しボタンを押す動作に対する台詞。「ポチ」は当該動作の擬声語。- ボタン (GUI)