スクロース



































































スクロース



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識別情報

CAS登録番号

57-50-1

KEGG

C00089

RTECS番号
WN6500000


特性

化学式
C12H22O11

モル質量
342.29648 g/mol
外観
white solid

密度
1.587 g/cm3, 固体

融点

186 °C



水への溶解度
211.5 g/100 ml (20 °C)
危険性

安全データシート(外部リンク)

ICSC 1507

主な危険性
可燃性

NFPA 704


NFPA 704.svg

1

1

0




引火点
N/A
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。



スクロースの結晶


スクロース (sucrose)、またはショ糖蔗糖、しょとう)は、糖の一種であり、砂糖の主成分である。




目次






  • 1 性質


  • 2 人体における消化


  • 3 健康への影響


    • 3.1 代用甘味料




  • 4 化学的性質


  • 5 脚注


  • 6 参考文献


  • 7 関連項目


  • 8 外部リンク





性質


スクロースは、グルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)がα-1,2-グリコシド結合した糖であり、二糖類の一種である。無色結晶、甘味を有する、水に溶けるという二糖類共通の性質を持つ。加水分解するとグルコースとフルクトースを生じる。


水溶性が高く、25℃において、1gの水に2.1g溶ける[1]


先進国における主要な甘味料であり、砂糖の主成分である。一般にはサトウキビや、サトウダイコン(テンサイ)から抽出し、純度を高め結晶化したものである。原料としては他にソルガム(モロコシ)とサトウカエデがある。ちなみにショ糖の結晶を大きく成長させると氷砂糖になる。


約170℃に加熱すると、カラメル(キャラメル)と呼ばれる褐色の物質に変化する。カラメルは食用となり、独特の香りを持つ。カラメルはカスタードプディングなどに使用される。



人体における消化


スクロースは、小腸壁に存在する消化酵素「サッカラーゼ(インベルターゼ)」によりグルコースとフルクトースに加水分解され(「転化糖」参照)、小腸で吸収されて血流に入る。
この反応は短時間で起こるため、血糖値を急激に上昇させる。



健康への影響


スクロースは、健康に悪影響を及ぼすことがある。その代表的なものはう蝕(むし歯)である。口腔内の細菌がスクロースを材料としてエナメル質や象牙質といった歯質を破壊する酸を産生するためである。特に甘味を求め、スクロースの摂取量が増加し、なおかつ口腔内の清掃が比較的行き届いていない子供において問題となる。


また、一般にスクロースはカロリーが高く、肥満の原因になり、糖尿病患者はスクロースの摂取を制限しなければならないという説があるが、食物中の炭水化物の総量のうちスクロースの占める割合はごく一部に過ぎないのでスクロースのみを制限しても意味は無い[要出典]。スクロースで180g程度以上を一度に摂取すると健常人であっても一過性の糖尿を生ずる[要出典]。この量は、食品成分表のコーラ・缶コーヒー等に示される量を基にすると2.5リットル前後の量(約1100kcal)に相当する。



代用甘味料


上記のような健康への影響からスクロースを避けたいというニーズに応えるため、代用甘味料がいくつも開発されてきた。しかし、例えばアスパルテームは加熱することで甘みが低下するなど、調理用に砂糖の代替として利用するのが難しいものがある。また、他の健康上の問題をも引き起こすものもあり、その安全性が疑問視されている。


スクロースを塩素化した甘味料にスクラロースがある。これは有機塩素化合物であり、スクロースの約600倍の甘さがある食品添加物である。



化学的性質


化学式はC12H22O11であり、グルコースとフルクトースがα-1,2-グリコシド結合した二糖類である。組織名はβ-D-フルクトフラノシル-(2↔1)-α-D-グルコピラノシド (β-D-fructofuranosyl-(2↔1)-α-D-glucopyranoside) である。語尾が「- オシド ( -oside)」になっているのは還元糖ではないためである。グルコースのアルデヒド基とフルクトースのケトン基が共にグリコシド結合のため酸化されず、二糖類としてはトレハロースと同じように例外的に還元性を持たない。なお多糖類には共通の性質として還元性がない。


濃硫酸によって脱水反応が触媒され、単体の炭素が得られる。


C12H22O11 →H2SO4 12C+11H2O{displaystyle {mbox{C}}_{12}{mbox{H}}_{22}{mbox{O}}_{11} {xrightarrow {{mbox{H}}_{2}{mbox{SO}}_{4}}} 12{mbox{C}}+11{mbox{H}}_{2}{mbox{O}}}{mbox{C}}_{{12}}{mbox{H}}_{{22}}{mbox{O}}_{{11}} {xrightarrow  {{mbox{H}}_{2}{mbox{SO}}_{4}}} 12{mbox{C}}+11{mbox{H}}_{2}{mbox{O}}

また、角砂糖に火を近づけても溶けたり焦げたりするだけで燃焼は起きないが、灰をかけて火を近づけると触媒反応によって燃焼が起こる。



脚注


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  1. ^ Question No. 1835 Singapore Science Centre: ScienceNet|Physical Sciences|General Chemistry (ウェブアーカイブ)



参考文献



  • 伊藤汎 監修 『砂糖の文化誌 ―日本人と砂糖』 八坂書房、2008年。ISBN 4896949226


関連項目



  • 炭水化物

  • 異性化糖

  • メイラード反応



外部リンク



  • ALIC-農畜産業振興機構|砂糖類情報


  • 国際化学物質安全性カード スクロース 日本語版 - 国立医薬品食品衛生研究所 (英語版)





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