薄井信明
薄井 信明(うすい のぶあき 1941年1月1日 - )は、日本の大蔵官僚。元大蔵事務次官。
人物
東京府生まれ。都立戸山高校を経て、1965年東京大学経済学部経済学科卒業。同年大蔵省入省。同期には鏡味徳房、竹島一彦、榊原英資、浜田卓二郎、根本貞夫(岩手県副知事、原研理事)、近藤健彦(駐仏公使、官房審議官、立命館アジア太平洋大教授)、谷川憲三(関東財務局長、第三銀行頭取)など。
キャリアの多くにおいて税制畑を歩み、竹下内閣時代の1986年に主税局税制第二課長として消費税導入に尽力したことから、同期では竹島と並んで次官レースの先頭に立った。国税庁長官を経て次官に就任。時に斎藤次郎ら「主計人脈」の凋落が云われていた。東大法学部以外の出身で大蔵事務次官に就任したのは池田勇人以来。また、経済学部出身の大蔵(財務)事務次官は山際正道以来である。政策研究大学院大学教授、2003年国民生活金融公庫総裁を経て、2008年より2011年まで株式会社日本総合研究所理事長。
略歴
1965年 旧大蔵省入省
1982年 三重県総務部長
1983年 大蔵省主税局調査課長
1986年6月 主税局税制第三課長- 1986年7月 主税局税制第二課長
- この頃、消費税導入構想を練る。
1989年6月 主税局総務課長
1990年6月 名古屋国税局長
1991年6月 大蔵省大臣官房審議官
1995年5月 主税局長
- 1997年4月、小川是次官の下、消費税の3 → 5%への引上げ構想を決定した。
1998年1月 国税庁長官
1999年7月 大蔵事務次官
2000年6月 退官
2003年1月 国民生活金融公庫総裁
2008年12月 株式会社日本総合研究所理事長
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