スピッツァー宇宙望遠鏡


















































































スピッツァー宇宙望遠鏡
Spitzer Space Telescope
基本情報
NSSDC ID
2003-038A
所属
アメリカ航空宇宙局 / ジェット推進研究所 / カリフォルニア工科大学
主製造業者
ロッキード・マーチン
ボール・エアロスペース
打上げ日時
2003年8月25日 [1]
打上げ場所
ケープカナベラル空軍基地 [1]
打上げ機
デルタII 7920H ELV [1]
ミッション期間
2.5 - 5年以上 [1]
(15年6か月と18日経過)
質量
950キログラム (2,100 lb)[1]
軌道
太陽周回軌道 [1]
軌道周期
1年
形式
Ritchey-Chrétien [2]
観測波長
3 - 180 μm [1]
口径
0.85 m[1]
主鏡面積 2.3 m2
焦点距離
10.2 m (f/12)
観測装置
IRAC
赤外線カメラ
IRS
赤外線分光計
MIPS
遠赤外線観測計
公式サイト
www.spitzer.caltech.edu/

スピッツァー宇宙望遠鏡(スピッツァーうちゅうぼうえんきょう、英語: Spitzer Space TelescopeSST)は、アメリカ航空宇宙局 (NASA) が2003年8月にデルタロケットにより打ち上げた赤外線宇宙望遠鏡である。2013年8月に運用10周年を達成し、観測を継続している。打ち上げ前は、Space Infrared Telescope Facility (SIRTF)と呼ばれていた。


この宇宙望遠鏡は他の多くの人工衛星とは異なり、地球を追いかける形で太陽を回る軌道を取っている。またこの望遠鏡は、ハッブル宇宙望遠鏡、コンプトンガンマ線観測衛星、X線観測衛星チャンドラとならび、グレートオブザバトリー計画(Great Observatories program)のうちの1機である。


望遠鏡の名前の由来となっているのは、1940年代にはじめて宇宙望遠鏡の提案を行ったライマン・スピッツァー Jr.博士である。




目次






  • 1 概要


  • 2 観測装置


  • 3 関連


  • 4 脚注


  • 5 外部リンク





概要


スピッツァー宇宙望遠鏡は、軌道にのせられた赤外線観測衛星の中で、最も凝った作りをしているだろうと言われている。


望遠鏡の本体は太陽の熱をさえぎる板で守られ、軽量ベリリウムで構成された反射望遠鏡を搭載しており、高精度の赤外線観測のために液体ヘリウムを用いて5.5ケルビンまで冷却していた。地球も熱を出すので、望遠鏡は地球の近くで観測することができない。そのため、望遠鏡は地球と一緒に太陽を回る軌道にのせられ、地球を少し離れたところを追いかけている。そして、冷却材が減るにつれて、少しずつ地球から離れていっているのである。これまでに、星形成や恒星をまわる惑星、遠くの銀河など、さまざまな分野で重要な発見を重ねている。[3]



観測装置






軽量ベリリウムで構成された反射望遠鏡を搭載しており、高精度の赤外線観測のために液体ヘリウムを用いて5.5ケルビンまで冷却していた。



IRAC (InfraRed Array Camera

4波長 (3.6 µm, 4.5 µm, 5.8 µm and 8 µm) の赤外線を同時に観測するためのカメラ。256 x 256 画素。

IRS (InfraRed Spectrograph

4波長 (5.3 µm-14 µm, 10 µm-19.5 µm, 14 µm-40 µm, 19 µm-37 µm) の赤外線を分光観測できる分光計。

MIPS (Multiband Imaging Photometer for Spitzer


遠赤外線を観測するための観測装置。24 µm帯では128 x 128画素、70 µm帯では 32 x 32 画素、160 µm帯では 2 x 20画素。


冷却用のヘリウムは2009年5月に底を突き、望遠鏡の温度は5.5ケルビンから30ケルビンにまで上昇した[4]。これにより望遠鏡自体が赤外線を発するようになったため、最も長波長のチャンネルは観測に使用できなくなった。残りのチャンネルは2010年になっても「ウォーム・ミッション」として稼働を続けている。



関連



  • あかり

  • ハーシェル宇宙望遠鏡

  • プランク (人工衛星)

  • WMAP

  • COBE

  • IRAS

  • 赤外線宇宙天文台



脚注




  1. ^ abcdefghSpitzer Space Telescope (2008年). “About Spitzer: Fast Facts”. NASA / JPL. 2007年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年4月22日閲覧。


  2. ^ Spitzer Space Telescope. “Spitzer Technology: Telescope”. NASA / JPL. 2007年2月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年4月22日閲覧。


  3. ^ 最新天文百科 宇宙・惑星・生命をつなぐサイエンス HORIZONS Exploring the Universe p105 ISBN 978-4-621-08278-2


  4. ^ sorae.jp-スピッツァー、ウォーム・ミッション開始




外部リンク






  • Spitzer Space Telescope








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