豪雪











一八豪雪がもたらした積雪に埋もれる駅名標(越後中里駅)


豪雪(ごうせつ)とは雪による雪害のうち、程度の著しいものを呼ぶ。大雪(おおゆき)の類義語でもある。降雪量や積雪量による定義は存在せず、災害の程度が著しい場合に気象災害名としても用いられる。


世界的には高緯度で海岸に近い山地などに豪雪地帯がみられるが、日本のように比較的低緯度で平野に多くの雪が降る特異な例もある[1]




目次






  • 1 日本


  • 2 北米


  • 3 影響


  • 4 脚注


  • 5 関連項目


  • 6 外部リンク





日本


日本における最深積雪は世界的な値を示しており世界有数の豪雪地帯が存在する[1]




  • 日本海側で降る雪は多量の水分を含んでいるため、屋根に多量の雪が積もると家屋の損壊などの被害が発生する。


  • 雪おろしの負担が増大し、高齢者を中心に雪おろし中の事故が多発する。また雪処理に莫大な費用がかかるため、財政力の弱い市町村では財政が悪化する可能性がある。















































































日本における主な豪雪(太字は気象庁の命名)
名称
期間

元号含む
他の通称

昭和38年1月豪雪
三八豪雪

1963年(昭和38年)1月 - 2月
昭和48年豪雪

四八豪雪・秋田豪雪

1973年(昭和48年)11月 - 1974年(昭和49年)3月
昭和52年豪雪

五二豪雪

1976年(昭和51年)12月 - 1977年(昭和52年)2月
昭和56年豪雪

五六豪雪

1980年(昭和55年)12月 - 1981年(昭和56年)3月
昭和59年豪雪

五九豪雪

1983年(昭和58年)12月 - 1984年(昭和59年)3月
昭和61年豪雪

六一豪雪

1985年(昭和60年)12月 - 1986年(昭和61年)2月

平成18年豪雪
一八豪雪・〇六豪雪

2005年(平成17年)12月 - 2006年(平成18年)2月

平成23年豪雪
北陸豪雪・山陰豪雪

2010年(平成22年)12月 - 2011年(平成23年)1月

平成24年豪雪
北海道豪雪
2011年(平成23年)12月 - 2012年(平成24年)3月

平成25年豪雪
東北豪雪
2012年(平成24年)12月 - 2013年(平成25年)2月

平成26年豪雪


2014年(平成26年)2月

平成28年豪雪
西日本豪雪
2016年(平成28年)1月

平成30年豪雪
北陸豪雪・北海道豪雪
2018年(平成30年)1月 - 3月


北米


北米大陸の西部ではロッキー山脈から海岸部にかけての地域で雪が多い[1]。また、北米大陸の東部ではラプラドル高原から五大湖にかけての地域が多雪地帯となっている[1]


カナダ西部には豪雪地帯があり太平洋気団からもたらされる気流の山越えが豪雪の主たる要因になっている[1]。また、カナダ東部にも豪雪地帯があり、北極から南下してくる寒気と、太平洋の暖流とともに北上してくる湿潤な暖気が豪雪の要因になっている[1]



影響



  • 春になって、雪解けが急に進むと雪崩、洪水などを引き起こすことがある。

  • 積雪が数mを超えるとライフラインが寸断され、山間部などの集落が孤立することがある。

  • 雪が少しずつ解けるのであれば、水資源になり、場合によっては水不足を軽減するというメリットもある。また、雪解け水をダムに貯めて、水資源の確保や水力発電に利用することができる。

  • 雪が多いことによって地表はより白くなり、アルベド(太陽放射の反射率)が高くなるので、寒波が去った後も気温を下げる効果がある。また、雪が解けるときには融解熱を奪い、雪解け水は冷たいので、空気を冷やす効果がある。そのため、春の急激な気温の上昇を和らげる効果がある。



脚注


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  1. ^ abcdef三寺光雄 『第三の災害』 東京堂出版、1976年、42頁。




関連項目



  • 豪雪地帯

  • 豪雪地帯対策特別措置法

  • 気象庁が命名した自然現象の一覧#気象現象

  • 雪#雪害

  • 寒冬



外部リンク



  • 豪雪地帯対策の推進


  • XバンドMPレーダ雨量情報(国土交通省)

  • 雪氷防災研究センター





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