カルパ・スートラ







カルパ・スートラより、デーヴァーナンダーが14種類の夢を見る。マハーヴィーラははじめバラモンのデーヴァーナンダーの胎内に入るが、クシャトリヤのトリシャラーから生まれる


































ジャイナ教
Jain Prateek Chihna.svg

祈り

ナモーカール・マントラ · ミッチャミ・ドゥッカダム(英語版)

哲学

アネーカーンタヴァーダ · スィヤードヴァーダ · ナヤヴァーダ · ジャイナ宇宙論 · アヒンサー · カルマ · ダルマ · ニルヴァーナ · ケーヴァラ・ジュニャーナ · モークシャ · ドラヴィヤ · ナヴァタットヴァ  · アステーヤ(英語版) · アパリグラハ · グナスターナ(英語版) · サンサーラ

主な信仰対象

ティールタンカラ · リシャバ · マハーヴィーラ · アーチャーリャ · ガナダラ · シッダセーナ・ディヴァーカラ · ハリバドラ

宗派

空衣派 · 白衣派

聖典

カルパスートラ · アーガマ · タットヴァールタ・スートラ(英語版) · ナーラティヤール(英語版) · サンマッティ・プラカラン

その他

パラスパローパグラホー・ジーヴァーナーム(英語版) · シンボル(英語版) · (英語版)

祝日

マハーヴィール・ジャヤンティ(英語版) · パリユーシャン(英語版) · ディーワーリー

カルパ・スートラ』(Kalpa-sūtra)は、ジャイナ教の経典のひとつで、とくにマハーヴィーラの生涯や他のティールタンカラについて記していることで知られる。




目次






  • 1 概要


  • 2 翻訳


  • 3 脚注


  • 4 参考文献


  • 5 関連項目


  • 6 外部リンク





概要


『カルパ・スートラ』は、ジャイナ教シュヴェーターンバラ派(白衣派)の正典であるアーガマのうち、チェーヤ・スッタ(戒律部)の経典のひとつである『アーヤーラダサーオー』の第8章に含まれている。作者はバドラバーフ(紀元前300年ごろ)と伝えられる[1]


伝承によれば、ドゥルヴァセーナ王が息子を亡くしたとき、王をなぐさめるために読まれたと言われる[2][3]


3部から構成される。第1部「ジナ・チャリヤ」はマハーヴィーラの生涯を記す。マハーヴィーラに先だつ23人のティールタンカラについても記すが、パールシュヴァ、ネーミナータ、リシャバについての簡単な記述があるだけで、それ以外の20人については名前と時代を記すのみである。


第2部「テーラーヴァリー」はマハーヴィーラの高弟と、それ以降の教団長の系譜について記す。その最後にはマハーヴィーラ没後980年または993年にヴァラビー(現グジャラート州)で行われた聖典結集を指導したとされるデーヴァルッディの名が見えており、そこからこの書物が書かれた時代を推定できる[2]


第3部「サーマーヤーリー」は雨季における戒律を規定する。



翻訳


1848年にスコットランド国教会の宣教師であるジョン・スティーヴンソン(1798-1858年)によって英語に翻訳された(第1部のみ)[4]。この翻訳はジャイナ教プラークリット文献の初めての西洋語訳という歴史的意義があるものの、翻訳は不完全である[5]



  • Stevenson, J. (1848). The Kalpa Sútra, and Nava Tatva: Two works illustrative of the Jain religion and philosophy. London. https://archive.org/details/in.ernet.dli.2015.103605. 

1884年にヘルマン・ヤコービによって英語に翻訳されたものは東方聖典叢書に含まれている。



  • Jacobi, Hermann (1884). Gaina Sûtras: Part I. The Sacred Books of the East. XXII. Oxford: Clarendon Press. https://archive.org/stream/1922707.0022.001.umich.edu#page/264/mode/2up. 

日本語訳は『世界聖典全集』に収録されている(マハーヴィーラの生涯の部分のみ)。


  • バドラバーフ 「聖行経」『耆那教聖典』 鈴木重信訳、世界聖典全集刊行会〈世界聖典全集 前輯 第7巻〉、1920年、101-148頁。


脚注





  1. ^ 渡辺(2005) pp.129-130

  2. ^ abSchubring (1962) p.110


  3. ^ ヤコービ訳 p.270 の注1を参照


  4. ^ Numark N. (2011年). “Translating Dharma: Scottish Missionary-Orientalists and the Politics of Religious Understanding in Nineteenth-Century Bombay”. The Journal of Asian Studies 70 (2): 471-500. JSTOR 41302315. 


  5. ^ Schubring (1962) pp.2-3




参考文献




  • Schubring, Walther (1962). The Doctrine of the Jainas: Described After the Old Sources. translated by Wolfgang Beurlen. Motilal Banarsidass. 

  • 渡辺研二 『ジャイナ教』 論創社、2005年。ISBN 4846003132。



関連項目



  • カーラカ物語 - しばしば『カルパ・スートラ』と組み合わせられる。


外部リンク




  • 『ジャイナ教の聖典『カルパ・スートラ』の写本』 神谷武夫とインドの建築。http://www.kamit.jp/03_jaina/9_kalpa/kalpasutra.htm 


  • 辻村節子 『インド細密画の小径』 三陸書房。http://www.sanriku-pub.jp/olive-tsujimura%20cp.html (『オリーヴ』連載記事。41・42回(2015年4・6月号)が『カルパ・スートラ』関係)




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