北海道大学北方生物圏フィールド科学センター耕地圏ステーション植物園
北海道大学植物園 Botanic Garden Hokkaido University | |
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「北ローン」地区の景観 | |
施設情報 | |
正式名称 | 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター耕地圏ステーション植物園 |
専門分野 | 植物 |
事業主体 | 国立大学法人 北海道大学 |
開園 | 1876年 |
所在地 | 〒060-0003 北海道札幌市中央区北3条西8丁目 |
位置 | 北緯43度03分49.183秒 東経141度20分36.179秒 / 北緯43.06366194度 東経141.34338306度 / 43.06366194; 141.34338306座標: 北緯43度03分49.183秒 東経141度20分36.179秒 / 北緯43.06366194度 東経141.34338306度 / 43.06366194; 141.34338306 |
公式サイト | 北海道大学植物園 |
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター耕地圏ステーション植物園(ほっかいどうだいがくほっぽうせいぶつけんフィールドかがくセンターこうちけんステーションしょくぶつえん)は、北海道札幌市中央区にある植物園である。
一般には「北海道大学植物園」と略称される。北海道大学札幌キャンパスとは函館本線を挟んで約800m離れていることから、観光客の混同防止のため単に「植物園」と案内されることもある。
札幌の開基まもない明治初期、札幌農学校で教鞭を執ったクラーク博士の提案で開設された。
目次
1 概要
2 施設
3 博物館・文化財建築
3.1 重要文化財
3.1.1 博物館本館
3.1.2 博物館旧事務所
3.1.3 収蔵庫
3.1.4 旧札幌農学校教室付属便所
3.1.5 門衛所
3.2 登録有形文化財
3.2.1 バチェラー記念館
3.2.2 宮部金吾記念館
3.3 その他
3.3.1 博物館鳥舎
3.3.2 北方民族資料室
4 歴史
5 ギャラリー
6 立地
7 脚注
8 関連項目
9 外部リンク
概要
- 総面積:13万3千m2
- 園長:冨士田裕子
- アクセス:JR札幌駅より徒歩10分、地下鉄大通駅より徒歩10分
- 夏期[1]入園料:高校生以上:420円(北海道大学の学生・教職員は無料)、中学生・小学生:300円。みどりの日は無料。
- 冬期[2]入園料:小学生以上:120円(北海道大学の学生・教職員は無料)。
- 休園日 : 月曜日(月曜日が祝日の場合は、その翌日)、冬期の日曜日・祝日、年末年始
(いずれも、2015年5月現在)
施設
かつての札幌市中心部には、豊平川が形成した扇状地の末端付近に多数の湧水池が存在していた。そんな泉の一つを中心として設計された場内である。ハルニレやエゾヤマザクラなど北海道に特有の植物が数多く植えられており、北海道開拓以前の原生林が再現されたエリアもある。さらにアイヌやウィルタ、ニヴフなど北方の先住民族が医療や食用等、生活に用いた植物を栽培する「北方民族植物標本園」や、研究に使うエンレイソウの実験園と、学問に関係ある植物を植えたエリアもある。ハーバード大学の植物園より移植されたアメリカの樹木が数多く植えられている。
観光地としての魅力もある。ライラック並木やカナダの植物が植えられたカナディアン・ロック・ガーデンやバラ園、アメリカ産の芝を使った広いローン、さらに園内施設として、アイヌ民族の研究に生涯をささげたジョン・バチェラー博士の記念館など各種の博物館がある。北海道開拓使が作った博物館には、かつて札幌丘珠事件で4人を殺傷した加害ヒグマの胃の内容物が展示されていた。他にはアイヌについて展示した「北方民族資料館」や、札幌農学校教授で植物学者の宮部金吾を記念した「宮部金吾記念館」もある。正門側にある門衛所も貴重なものである。博物館、博物館事務所等は植物園と共に重要文化財に指定されている。
博物館・文化財建築
重要文化財
博物館本館
1882年竣工、旧札幌博物場の展示室。
北海道大学農学部植物園・博物館(旧札幌博物場) | |
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北海道大学農学部植物園・博物館 | |
情報 | |
旧名称 | 札幌博物場 |
用途 | 博物館 |
旧用途 | 博物館 |
設計者 | C.J.ベートマン[3] |
施工 | 開拓使工業局営繕課[4] |
建築主 | 開拓使 |
構造形式 | 木造 |
建築面積 | 269.18 m² |
階数 | 2階 |
着工 | 1881年 |
竣工 | 1882年6月 |
所在地 | 〒060-0003 北海道札幌市北区北3条西8丁目 |
文化財指定 | 重要文化財(国指定) |
指定日 | 1989年05月19日 |
- 概要
- 博物館本館は、明治15年北海道開拓使が札幌博物場として建てた建物で、同17年札幌農学校に移管された。明治15年2月に開拓使が廃止され三県が置かれたため、札幌博物場は開拓使最後の建築となった[5]。
- 意匠の特徴
- 外観のやや華やいだ作風が開拓使本庁の洋風建築とは異なる。中心部を2階建て本屋とし、その左右に一階下屋を付加した構成となっており、バシリカ型のキリスト教教会堂をなぞった外観となっている。下見板壁にハーフティンバー風の化粧材を加えたスティック・スタイルのデザインである。切妻上部や入口上部の柱の持ち送りの上には開拓使の「五稜星マーク」が透かし彫りされている。建築以来の機能を変えていない点でわが国ではもっとも古い博物館である。また設備品も展示ケースなど、当初のものが保存され、現在も利用されている。建物、設備品、設計図が保存されている貴重な建築物である[6][7]。
- 所管
- 明治17年に札幌農学校に移管
- 主な改修[8]
- 明治40年 2階床梁補強
- 昭和7年 2階梁の取り換えを含む大規模な修築
- 昭和16年 皇族来訪に合わせ、便所増築
- 昭和40年 西下屋に土庇増築
- 平成3年 「保存修理工事及び周辺整備工事着工」構造補強実施。
- 平成8年 「保存修理工事及び周辺整備工事」竣工
博物館旧事務所
1901年竣工。
収蔵庫
1885年竣工。
旧札幌農学校教室付属便所
1903年竣工。
門衛所
1911年竣工。
登録有形文化財
バチェラー記念館
1898年竣工。旧J.バチェラー邸。
宮部金吾記念館
1901年竣工。旧札幌農学校植物学教室。
その他
博物館鳥舎
1924年竣工。
北方民族資料室
博物館本館(重要文化財)
博物館旧事務所(重要文化財)
収蔵庫(重要文化財)
門衛所(重要文化財)
バチェラー記念館(登録有形文化財)
宮部金吾記念館(登録有形文化財)
歴史
1876年 - 温室のみ建設。
1877年 - 樹木園・寄宿舎の付近に灌木園が完成。
1886年 - 植物園が創設。
1900年 - 官制化される。
ギャラリー
温室
湿生園
立地
市電西8丁目停留場から徒歩5分、札幌駅南口からも地下鉄大通駅からも徒歩10分以内で、交通至便である。札幌市の条・丁による街区ブロックにおいては、南北方向に三条、東西方向に三丁程度のほぼ四角形となる緑豊かなエリアである。
近接する主な施設
- 園の東側
- かでる2・7
HBA本社
- 園の南側
札幌テレビ放送本社
脚注
^ 4月29日より11月3日まで
^ 11月4日より翌年4月28日まで
^ 下村仁 『西洋館の履歴書 ―北海道―』 創英社/三省堂書店、2011年、168頁。ISBN 9784881425091。
^ 下村仁 『西洋館の履歴書 ―北海道―』 創英社/三省堂書店、2011年、176頁。ISBN 9784881425091。
^ 下村仁 『西洋館の履歴書 ―北海道―』 創英社/三省堂書店、2011年、179頁。ISBN 9784881425091。
^ 越野武 『北海道における初期洋風建築の研究』 北海道大学図書刊行会、1993年、222-223頁。ISBN 4832994115。
^ 下村仁 『西洋館の履歴書 ―北海道―』 創英社/三省堂書店、2011年、179頁。ISBN 9784881425091。
^ 文化財建造物保存技術協会編 『重要文化財北海道大学農学部植物園・博物館保存修理工事報告書』 文化財建造物保存技術協会、1996年、36-37頁。
関連項目
- 北海道・東北地方にある建造物の重要文化財一覧
外部リンク
- 北海道大学植物園
- 北大植物園ストリートビュー
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