ハーフパンツ
ハーフパンツとは、中間的な丈の長さのズボンの総称。クォーターパンツより長く、スリークォーターパンツより短く、裾の長さは膝上丈(4分丈)から膝下丈(6分丈)程度である。短いズボンの総称である「ショートパンツ」とも定義が重なる部分があるが、ハーフパンツの場合にはホットパンツのように極端に丈の短いものは含まれない。
時代による推移はあるものの、現代における普段着としては性差や年齢を問わずに着用されている。
また、スポーツウェアの下衣のうち長めの裾をもつショートタイプの物を指す事もある。学生の体育の授業で用いられる体操着にも、同様の長さを持つタイプが存在する。
目次
1 過去に見られる典型的な例
2 日本での流行とその推移
3 体操着としての着用
4 長さによる分類の例
5 出典
6 関連項目
7 外部リンク
過去に見られる典型的な例
古くは、ヨーロッパのアルプス地方、ドイツのバイエルン州南部からオーストリアのチロル地方では、成人男性が伝統的衣装として「Lederhose」という名称の皮製の短いズボンを着用している。
後に見られるニッカーポッカーなどは、登山などに愛用され世界的に普及した。
第二次世界大戦中には、ヒトラーユーゲントのユニフォームとして、ズボン吊りと鉤十字の腕章と共に用いられた。
また、ボーイスカウトのユニフォームのひとつとしても使用されている。
日本での流行とその推移
日本では、バスケットボールがユニフォームとして採用した後、サッカーやバレーボールも採用した[要出典]。
ハーフパンツの普及を機に、青年・成人層の男性が素足を出すことに抵抗感が薄れた[要検証 ]。
その後、膝下丈(6分丈)のハーフパンツ、スリークォーターパンツに相当するスネ丈(7分丈)-くるぶし丈(8分丈)といったさらに長い丈も登場した。
体操着としての着用
小学校・中学校・高校の男子において、体操着の下衣として短パンやトレーニングパンツを使用していない学校では、裾が短く太股の大半が露出したズボン状のものが用いられてきたが、1990年代よりジョギングパンツ型が普及しはじめ[要検証 ]、丈が膝上から膝下程度まであるハーフパンツへ変わっていった。また女子用の体操着として、ブルマーの代わりに採用する学校もある。
1990年中盤あたりから小学校を中心に着衣水泳が行われるようになったことから、[要検証 ]学校によっては体操服とセットにして着用し、体操着一式を水着として使用しているケースもある。[1][2][3]
女子バレーボールで着用される「レディースハーフパンツ」のような密着タイプもある。着用した時は、本来の体操着用ハーフパンツと違って隙間やだぼつきがなく、腰全体をはじめ太股まで密着し、ぴっちり締まるようにフィットする。3分丈や4分丈の密着タイプを採用している学校もいくつかあり、冬場の体育の授業でも着用することもある。
長さによる分類の例
それぞれの裾丈には厳密な定義がないため、以下はおおよその目安である。
ホットパンツ - 0-1分丈、裾がほとんどない極端に短いもの[4]。おもに女性用。
半ズボン - 5分丈未満、裾が膝より短く、おもに男児用の子供服を指す。
ショートパンツ - おおむね1-3分丈のものを指す。
クォーターパンツ - 2-3分丈程度。クォーター=1/4→2.5分丈。- ハーフパンツ - 4-6分丈程度。スリークォーターパンツより短く、クォーターパンツより長い、中間的なものの総称。
カプリパンツ・クロップドパンツ・スリークォーターパンツ- 7-8分丈[5]、おもに女性用。厳密には長さによる分類ではなく特定の形態を指すが、「カプリ丈」・「クロップド丈」などとして使用される場合もある。スリークォーター=3/4→7.5分丈。
長ズボン - 10分丈、くるぶしの下までの裾丈[5]。基本的には脚をすべて覆って肌が露出しないもの指す。
出典
^ 小牧市立三ツ渕小学校「プール開き」2011年6月13日
^ 堺市立新湊小学校「臨海学校 海水浴2」2012年9月6日
^ 堺市立新湊小学校「臨海学校 海水浴3」2012年9月6日
^ ホットパンツとは - アパレル用語 Weblio辞書
- ^ abクロップト丈とは - アパレル用語 Weblio辞書
関連項目
- ショーツ
- 短パン
- バミューダショーツ
外部リンク
- ミズノ 全日本女子バレーボール チームウエアの歴史