台東線



















































台東線

台東線を走る自強号(DR2800型)
台東線を走る自強号(DR2800型)

基本情報

中華民国の旗 中華民国(台湾)
起点
花蓮駅
終点
台東駅
駅数
26駅
開業
1926年3月25日
所有者
台湾鉄路管理局
路線諸元
路線距離
150.9 km
軌間
1,067 mm
線路数
単線、複線
電化方式
交流25,000V・60Hz 架空電車線方式



路線図

TRA Route Map 201301.svg
台湾鉄路管理局路線図。緑色の線が台東線。
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台東線
各種表記

繁体字:

臺東線

簡体字:

台东线

拼音

Táidōng xiàn

通用拼音

Táidōng siàn

注音符号:

ㄊㄞˊ ㄉㄨㄥ ㄒㄧㄢˋ
発音:
タイドンシェン

台湾語白話字:

Tâi-tang Soàⁿ

日本語漢音読み:

たいとうせん

英文:

Hualien–Taitung Line
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志学駅に入線する莒光号




花蓮に保存されているナローゲージ時代のLDT100型蒸気機関車




台東線の特色を表した鉄橋 - 新加濃濃渓橋




玉里客城鉄橋




玉里客城鉄橋付近の田んぼアート


台東線(たいとうせん)は、台湾花蓮県花蓮市の花蓮駅から台東県台東市の台東駅に至る、台湾鉄路管理局の鉄道路線である。起終点の駅名から、花東線(かとうせん)の別称がある。




目次






  • 1 路線データ


  • 2 歴史


  • 3 台東線改軌計画


  • 4 台東線改良計画


    • 4.1 沿革


    • 4.2 全線複線化




  • 5 使用車両


  • 6 運転状況


  • 7 駅一覧


  • 8 出典


  • 9 関連項目


  • 10 外部リンク





路線データ



  • 管理者:台湾鉄路管理局

  • 路線距離(営業キロ):花蓮 - 台東間 150.9 km


  • 軌間:1,067mm

  • 駅数:26(起終点駅含む。)


  • トンネル数:5


  • 複線区間:

    • 寿豊 - 南平間 11.1 km

    • 萬栄 - 光復間 5.6 km

    • 玉里 - 東里間 6.7 km

    • 山里 - 台東間 8.1 km




  • 電化区間:全線電化(交流25000V) (2014年6月完成)


  • 電報略号:ㄏㄚㄉㄒ

  • 開業日:1919年5月17日部分開業、1926年3月25日全線開業。



歴史


日清戦争後、日本は下関条約により割譲された台湾経営に着手する。合理的な経営には交通網整備が不可欠であるとし、1898年より台湾東部の鉄道路線に関する調査を開始、1910年2月1日より花蓮から璞石閣(現在の玉里)間の建設に着手した。規格は軌間762mmの軽便鉄道であったが、将来は1,067mmに改軌して、西部縦貫線との連絡を考慮に入れての建設であった。当該区間は7年4ヶ月の歳月と、総工費434万円の費用をもって、1919年5月17日に完工した。


璞石閣以南の建設は二期建設計画に策定されたが、当時の交通需要から積極的な建設は推進されなかった。そこで台東開拓会社は卑南(現在の台東市) - 里(現在の関山鎮)間の建設を自力で進め、1919年12月16日に供用開始としている。
1920年代に入ると交通機関の一元化が提唱されたことから、台東開拓会社鉄道は台湾総督府鉄道により買収され、同時に未着工区間であった台東 - 里間の建設を開始した。1926年3月25日、花蓮~台東を結ぶ総延長171.8キロの台東鉄道が完成した。


当時の台東線は軽便鉄道であったため列車の高速化が困難であり、花蓮 - 台東間は旅客で7 - 8時間、貨物の場合は11時間以上を要していた。しかし蒸気機関車牽引列車からディーゼル気動車へ更新されるに従い所要時間は漸次短縮され、1966年に新型光華号が投入されると、所要時間は3~4時間と大幅に短縮された。また、ナローゲージでは珍しい寝台車を連結した夜行列車も運行されていた。



台東線改軌計画


軽便鉄道規格で供用開始した台東線であったが、1967年に花蓮管理処より1,067mmへの改軌計画が提出され、台東線の輸送力強化が計画された。しかし、この時は計画は見送られ、南廻線による環島鉄道計画が立案されてから具体化の方向となった。


1978年7月1日、改軌工事が開始されたが、工事は既存鉄道を運行しながらの同時進行であったため、その輸送力確保は困難を極めた。ナローゲージの線路の両側に1,067mm軌道を設置する四線軌条で工事を進め、また鉄道敷設には適当でない場所に関しては新線を建設した。当初は同時期に完工した北廻線と田浦駅、のちに吉安駅での乗換えという形だったが、1982年6月26日に全線改軌工事は完了し、翌日台北方面からの直通列車が運行されるに至った。また、舞鶴~三民間の自強トンネル工事は予定より遅れ、1985年に完成した。





台東線改良計画


現在複線電化事業が行われており、このうち電化工事については、2014年6月に完成した[1]。これに併せて新型特急電車(TEMU2000型電車)の投入が進められ、電化開業後は、それまでと比較して大幅な時間短縮を実現した。電化開業とともに、台東線に普快車として残っていたDR2700型が営業運転から退いた。引き続き、部分複線化工事が進められている。




  • 全線重軌化

  • 自動閉塞式の採用


  • 寿豊 - 南平間約9kmの複線化


  • 2017年環境アセスメント通過。2020年完工予定[2]



  • 鳳林 - 萬栄間の直線化

    • 鳳林 - 万里渓橋間新トンネル建設

    • 万里渓橋新規架橋




  • 瑞穂~舞鶴間の直線化
    • 2017年切替完了。




沿革




  • 2007年3月30日:玉里 - 東里間が新線上に移転、東里駅は新駅舍に移転、安通駅を廃止。


  • 2013年6月27日:関山 - 瑞和間の直線化、月美駅を廃止。


  • 2013年11月14日:新渓口トンネル(中国語版)開通。旧溪口一号、二号トンネル及び溪口駅を廃止。


  • 2014年6月28日:全線電化(交流)


  • 2017年9月26日:新自強トンネル(中国語版)と新第二紅葉渓橋が開通。旧自強トンネル及び舞鶴信号場を廃止[3][4]


  • 2018年7月10日:林栄新光駅(旧称・林栄駅)再開業[5]



全線複線化


花蓮 - 台東及び南廻線知本までの全線複線化について、2017年2月に実現可能性調査案が政府国家発展委員会で承認され、前瞻基礎建設計画の対象事業となった。2026年の完成を見込んでいる[6]



使用車両




  • 対号列車


    • 自強号


      • 電車

        • E1000型プッシュ・プル式電車


        • 振子式TEMU1000型電車(太魯閣号)


        • 振子式TEMU2000型電車(普悠瑪号)




      • 気動車

        • DR2800型

        • DR2900型

        • DR3000型

        • DR3100型






    • 光号/復興号、環島之星(多客期の臨時列車)
      • 頭等客車/二等客車(平快を除く)





  • 非対号列車

    • 区間車
      • EMU500





運転状況




  • 区間車

    • 花蓮市、光復郷、玉里鎮、関山鎮、台東市を拠点にして運行。



  • 対号列車

    • 東部幹線上り列車の多くは台東を始発駅としているが、一部列車は南迴線知本を始発としている。ほとんどの列車の終着駅は樹林である。しかし、一部の列車は新竹・苗栗・台中・彰化まで運行している。

    • 東部幹線下り列車は樹林を始発として、台東まで運行しているが、一部列車は南迴線知本まで運行している。


    • 南迴線経由の列車は新左営・高雄・台南・台中~台東・花蓮の区間を運行している。





駅一覧




  • の駅は廃止された駅である(2013年6月27日現在)

  • 背景色がである部分は現在施設が供用されていない、または完成していないことを示す。

  • 線路 … ∥:複線区間、◇:単線区間(列車交換可能)、|:単線区間(列車交換不可)、∨:ここより下は単線、∧:ここより下は複線
    • 一部の区間(橋梁やトンネルなど)は単線だが、複線化の用地が確保されている。









































































































































































































































































































































































































































































































































































































































駅名

駅番号

駅間
キロ
累計
キロ
等級
接続路線・備考
線路
所在地

日本語

繁体字中国語

英語

花蓮駅

花蓮車站
Hualien Station
051
0.0
0.0
特等

北廻線と接続


花蓮県

花蓮市

※花蓮旧駅

花蓮舊站

Hualien Station
047
 

0.0
廃止
 
 

※田浦駅

田浦車站'

Tianpu Station
046
 

1.1
廃止
 
 

吉安駅

吉安車站
Ji'an Station
045
3.4
3.4
三等
 


吉安郷

※干城駅

干城車站

Gancheng Station
044
 

8.2
廃止
 
 

志学駅

志學車站
Zhixue Station
043
9.0
12.4
三等
 


寿豊郷

平和駅

平和車站
Pinghe Station
042
2.9
15.3
招呼
 


寿豊駅

壽豐車站
Shoufeng Station
041
1.9
17.2
三等
 


豊田駅

豐田車站
Fengtian Station
040
2.7
19.9
三等
 


※渓口駅

溪口車站

Xikou Station
039
 

24.0
廃止

2013年11月14日廃止
 

林栄新光駅

林榮新光車站
Linrong Shin kong Station
038
 
26.1
簡易
旧称:平林、林栄。2018年7月10日再開業


鳳林鎮

南平駅

南平車站
Nanping Station
037
8.5
28.3
乙簡[7]
 


鳳林駅

鳳林車站
Fenglin Station
036
4.1
32.5
三等
 


萬栄駅

萬榮車站
Wanrong Station
035
4.8
37.3
三等
 


光復駅

光復車站
Guangfu Station
034
5.6
42.9
三等
 


光復郷

※大興駅

大興車站

Daxing Station
033
 
 
廃止
 
 

大富駅

大富車站
Dafu Station
032
7.7
50.6
招呼
 


富源駅

富源車站
Fuyuan Station
031
3.0
53.6
三等
 


瑞穂郷

※瑞北駅

瑞北車站

Ruibei Station
030
 

59.8
廃止

2003年8月23日廃止
 

瑞穂駅

瑞穗車站
Ruisui Station
029
9.3
62.9
三等
 


※舞鶴信号場

舞鶴號誌站

Wuhe Signal Station
028
 
67.3
號誌

2017年9月26日廃止


三民駅

三民車站
Sanmin Station
027
9.2
72.1
乙簡[7]
 


玉里鎮

※大禹駅

大禹車站

Dayu Station
026
 

78.4
廃止
 
 

※泰昌駅

泰昌車站

Taichang Station
 
 

83.0
廃止
 
 

玉里駅

玉里車站
Yuli Station
025
11.0
83.1
一等
 


※楽合駅

樂合車站

Lehe Station
024
 
 
廃止
 
 

※安通駅

安通車站

Antong Station
023
 

89.8
廃止

2007年3月30日廃止
 

長良駅

長良車站

Changliang Station
 
 
 
 
計画駅
 

東里駅

東里車站
Dongli Station
022
6.7
89.8
三等

2007年3月30日駅舎移転。


富里郷

※萬寧駅

萬寧車站

Wanning Station
021
 
 
廃止
 
 

東竹駅

東竹車站
Dongzhu Station
020
5.9
95.7
乙簡[7]
 


※富北駅

富北車站

Fubei Station
019
 
 
廃止
 
 

富里駅

富里車站
Fuli Station
018
6.2
101.9
三等
 


※富南駅

富南車站

Funan Station
017
 
 
廃止
 
 

※三台駅

三台車站

Santai Station
016
 

110.9
廃止
 
 

池上駅

池上車站
Chishang Station
015
6.9
108.8
三等
 


台東県

池上郷

海端駅

海端車站
Haiduan Station
014
5.6
114.4
乙簡
 


関山鎮

※徳高駅

德高車站

Degao Station
013
 
 
廃止
 
 

関山駅

關山車站
Guanshan Station
012
6.5
120.9
三等
 


※月美駅

月美車站

Yuemei Station
011
 

125.2
廃止

2013年6月27日廃止
 

瑞和駅

瑞和車站
Ruihe Station
010
7.4
128.3
招呼
 


鹿野郷

瑞源駅

瑞源車站
Ruiyuan Station
009
2.8
131.1
三等
 


鹿野駅

鹿野車站
Luye Station
008
5.5
136.6
三等
 


山里駅

山里車站
Shanli Station
006
6.2
142.8
乙簡[7]
 


卑南郷

※中興駅

中興車站

Zhongxing Station
007
 
 
廃止
 
 

※嘉豊駅

嘉豐車站

Jiafeng Station
006
 

150.2
廃止
 
 

※初鹿駅

初鹿車站

Chulu Station
005
 

155.6
廃止
 
 

※東成駅

東成車站

Dongcheng Station
004
 
 
廃止
 
 

※檳榔駅

檳榔車站

Binlang Station
003
 

162.1
廃止
 
 

台東駅

臺東車站
Taitung Station
004
8.1
150.9
一等

南廻線と接続


台東市

※馬蘭駅

馬蘭車站

Malan Station
002
 

168.3
廃止
 
 

※台東旧駅

台東舊站

Taitung Station
001
 

170.7
廃止
 
 

※台東海岸駅

臺東海岸車站

Taitung Haian Station
 
 

171.8
廃止
 
 


出典




  1. ^ http://www.taiwanembassy.org/ct.asp?xItem=254468&ctNode=3591&mp=202


  2. ^ (繁体字中国語)花東鐵瓶頸段雙軌暨全線電氣化 環差分析通過 2017年1月5日,自由時報


  3. ^ (繁体字中国語)新自強隧道切換新線完成 花東鐵路雙軌瓶頸路段貫通2017年9月26日,聯合報


  4. ^ (繁体字中国語)花東鐵路歷史的一刻!新自強隧道切換新線完成2017年9月26日,自由時報


  5. ^ (繁体字中国語)台鐵最時尚「簡易站」 花蓮林榮新光站啟用2018-07-10,大紀元


  6. ^ 国家発展委員会、台東線の完全複線化計画を可決 輸送力増大に期待/台湾 2017年2月22日,フォーカス台湾

  7. ^ abcd(繁体字中国語)改善血汗 台鐵將增2860人2017-09-22,台灣蘋果日報



関連項目



  • 掃叭トンネル

  • Category:台東線の鉄道駅



外部リンク







  • 台東線(台湾鉄路管理局) (日本語)













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