クロアチア語
クロアチア語 | |
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Hrvatski [xř̩ʋaːtskiː] | |
話される国 | クロアチア ボスニア・ヘルツェゴビナ セルビア モンテネグロ ルーマニア スロベニア |
地域 | 東ヨーロッパ |
話者数 | 約500万人 |
言語系統 | インド・ヨーロッパ語族
|
表記体系 | ラテン文字 |
公的地位 | |
公用語 | クロアチア ボスニア・ヘルツェゴビナ 欧州連合 |
統制機関 | Institute of Croatian Language and Linguistics |
言語コード | |
ISO 639-1 | hr |
ISO 639-2 | hrv |
ISO 639-3 | hrv |
クロアチア語(クロアチアご、クロアチア語: hrvatski [xř̩ʋaːtskiː])は、インド・ヨーロッパ語族スラヴ語派南スラヴ語群の言語である。クロアチアおよびボスニア・ヘルツェゴビナの公用語である。クロアチアのEU加盟により、2013年7月以降EU公用語の一つにもなっている。
1991年にクロアチアがユーゴスラビア社会主義連邦共和国から独立する前は、セルビア語と同一の言語としてセルビア・クロアチア語として扱われていた。ユーゴスラビア解体後にそれぞれが別言語と主張されるようになったが、元々両者の違いは細かい正書法や表現の差異程度であり、現在でも非常に近い関係にある。セルビア語がアルファベットとしてキリル文字とラテン文字を使用するのに対し、現在のクロアチア語ではもっぱらラテン文字を使用する。歴史的にはグラゴル文字が使用されたこともあり、一部では近代まで用いられていた。
話者は主にバルカン半島に分布し、クロアチア人を中心にクロアチア、セルビア、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナおよび他の国で話される。スロベニア語、マケドニア語とも類似している。
クロアチア国内で話される南スラヴ語群の言語変種には主にシュト方言・カイ方言・チャ方言の3種類があり、そのうち新シュト方言の東ヘルツェゴビナ方言がクロアチア語の標準語の基盤となっている。なお、セルビア語やボスニア語もシュト方言の一種から標準語が作られている。
目次
1 文字
2 聖書翻訳
3 日本におけるクロアチア語教育
4 参考文献
5 脚注
6 関連項目
7 外部リンク
文字
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聖書翻訳
1622年から1638年にかけて、パグ島出身のクロアチア人言語学者バルトル・カシッチ (en:Bartol Kašić) が、クロアチア語による初の聖書完訳を達成した。しかし、政治的な理由で1999年まで出版されることはなかった。1810年代には、ザグレブの司教マクシミリヤン・ブルホヴァツ (en:Maksimilijan Vrhovac) が、クロアチア語カイ方言の聖書翻訳を提案している。
日本におけるクロアチア語教育
これまで、日本で高等教育機関においてクロアチア語の専門課程が設けられたことは一度もない。但し、外国語科目としてクロアチア語の講座を設けている大学はある。
クロアチアがユーゴスラビアから独立する前の1988年、大阪外国語大学(後の大阪大学外国語学部)でセルビア人の山岸リリャーナが講師となって日本で初となるセルビア・クロアチア語の講座が開始[1]。ユーゴスラビア解体以前、クロアチア語はセルビア語と同一言語の一方言と見なされて「セルビア・クロアチア語」と呼ばれていたので、大阪外国語大学のセルビア・クロアチア語講座を以て日本初の高等教育機関におけるクロアチア語の講座と見なすことも不可能ではない。
1997年12月、ザグレブ大学に留学経験のある三谷惠子筑波大学助教授(肩書きは当時。以下同)が、日本語で書かれたものとしては初となるクロアチア語の文法書『クロアチア語ハンドブック』[2]を上梓した。翌1998年、東京大学で前述の三谷助教授によるクロアチア語の講座が始まった。セルビア・クロアチア語から分離したクロアチア語を高等教育機関で教授する講座としては、これが日本初となる。同年12月、同じく三谷助教授がクロアチア語の辞書『クロアチア語常用6000語』[3]を上梓。この辞書は収録6000語と小規模ながらも、日本語で引ける初めてのクロアチア語の辞書である。
参考文献
- 中島由美、野町素己 『ニューエクスプレス セルビア語・クロアチア語』 白水社、2010年4月。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit}.mw-parser-output .citation q{quotes:"""""""'""'"}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/65/Lock-green.svg/9px-Lock-green.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg/9px-Lock-gray-alt-2.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/aa/Lock-red-alt-2.svg/9px-Lock-red-alt-2.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registration{color:#555}.mw-parser-output .cs1-subscription span,.mw-parser-output .cs1-registration span{border-bottom:1px dotted;cursor:help}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/4c/Wikisource-logo.svg/12px-Wikisource-logo.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output code.cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:inherit;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-visible-error{font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#33aa33;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registration,.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-right{padding-right:0.2em}
ISBN 978-4560085295。
脚注
^ 山岸リリャーナ先生を偲んで - 2003年5月26日
^ 『クロアチア語ハンドブック』(大学書林、1997年) ISBN 978-4475018326
^ 『クロアチア語常用6000語』(大学書林、1998年) ISBN 978-4475011969
関連項目
- クロアチア語の辞書一覧
- Wikipedia:外来語表記法/セルビア・クロアチア語
外部リンク
Ethnologue report for language code hrv (英語) - エスノローグ
Learn-Croatian.com (英語)
クロアチア語(クロアチアご)とは - コトバンク
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