恋愛至上主義
恋愛至上主義(れんあいしじょうしゅぎ 英:Love supremacism)は、恋愛を人間における最高の価値と考える思想・思考形態を指す。
目次
1 概要
2 恋愛至上主義の批判者
3 参考文献
4 関連項目
概要
この節には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2015年2月) |
日本においては、明治時代の北村透谷の思想が恋愛至上主義のはしりである。北村は「厭世詩家と女性」で、「恋愛は人生の秘鑰(ひやく、秘密を解く鍵のこと)なり、恋愛ありて後人生あり、恋愛を描き去りたらむには人生何の色味かあらむ」と主張し、恋愛至上主義の立場を鮮明にした。
透谷の思想はニューイングランドから渡ったものであり、キリスト教徒である北村が、恋愛に自由と理想を求めたことがこの言説の背景にあった。
大正時代、厨川白村はエレン・ケイの影響を強く受けて『近代の恋愛観』を著し、「恋愛は悠久永遠の生命の力がこもる」という言葉が当時の若者を魅了した。恋愛のない見合い結婚を「売春結婚」であり「畜生道」にすぎないと非難、日本には古来より「恋愛至上」の思想があると主張し、恋愛結婚を理想化して話題になった。
恋愛至上主義は、精神的な恋愛を神聖視して、肉体的な恋愛は否定する。そのような恋愛を至上のものとするため、かならずしも結婚に拘泥しない。情熱が切れれば分かれなければならない。また、パートナーを得るかどうかも関係が無い。たとえ片思いであっても、心の底からの「情熱こそがすべて」であるのが恋愛至上主義である。
恋愛至上主義の批判者
この記事の内容の信頼性について検証が求められています。 確認のための文献や情報源をご存じの方はご提示ください。出典を明記し、記事の信頼性を高めるためにご協力をお願いします。 |
谷沢永一(著書『人間通』で北村透谷を批判)- 山本宣治
- 松田道雄
- 林語堂
- 本田透
- 岡林くみこ
参考文献
北村透谷『厭世詩家と女性』(1902年)国立国会図書館
- 『日本大辞典 言泉』日本図書センター刊
佐伯順子『恋愛の起源』(日本経済新聞社)
小谷野敦『恋愛の昭和史』(文藝春秋)
関連項目
少女漫画、昼メロ、韓流ドラマ、トレンディードラマ、ラブコメ、恋愛ゲーム
- ロマン主義
- 芸術至上主義
フェニルエチルアミン(PEA) - 恋愛感情の源である事が医学的に証明された脳内神経伝達物質であり、フェネチルアミンの一種。媚薬の主成分とも言われ、人工的に生成した同成分を多く含む違法薬物(覚醒剤・LSD・MDMA)悪用の温床ともなっている。チーズやチョコレートなどでも食物摂取可能だが、含有量は少ない。