嘉麻市
画像提供依頼:市街地のほか鮭神社や稲築公園、九州りんご村などの市内風景全般の画像提供をお願いします。(2019年1月) |
かまし 嘉麻市 | |||||
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上山田駅跡 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 九州地方 | ||||
都道府県 | 福岡県 | ||||
団体コード | 40227-3 | ||||
法人番号 | 1000020402273 | ||||
面積 | 135.11km2 | ||||
総人口 | 36,620人 [編集] (推計人口、2018年10月1日) | ||||
人口密度 | 271人/km2 | ||||
隣接自治体 | 飯塚市、田川市、朝倉市、田川郡川崎町、添田町、朝倉郡筑前町、東峰村、嘉穂郡桂川町 | ||||
市の木 | さくら | ||||
市の花 | ツツジ | ||||
嘉麻市役所 | |||||
市長 | 赤間幸弘 | ||||
所在地 | 〒820-0502 福岡県嘉麻市上臼井446番地1 北緯33度33分47.8秒東経130度42分41.7秒座標: 北緯33度33分47.8秒 東経130度42分41.7秒 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
■ ― 政令指定都市 / ■ ― 市 / ■ ― 町 / ■ ― 村 | |||||
ウィキプロジェクト |
嘉麻市(かまし)は、福岡県の筑豊地方南部に位置する市である。
目次
1 地理
1.1 隣接する市町村
1.2 地名
2 歴史
2.1 安土桃山時代
2.2 江戸時代
2.3 明治時代 - 昭和時代前期
2.4 昭和時代中期 - 現代
2.5 市の変遷
2.6 歴代市長
3 行政
3.1 市長
3.2 市議会
3.3 庁舎
3.4 警察
3.5 消防
4 地域
4.1 人口
4.2 教育
4.3 小学校
4.4 中学校
4.5 高等学校
4.6 専門学校
5 文化財
5.1 重要文化財(国指定)
5.2 福岡県指定史跡
5.3 特別天然記念物
6 交通
6.1 鉄道
6.2 バス
6.3 道路
6.4 一般国道
6.5 主要県道
6.6 一般県道
6.7 道の駅
7 嘉麻市に本社を置く企業
8 嘉麻市出身の主な著名人
9 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
10 こぼれ話
11 脚注
12 外部リンク
地理
福岡県のほぼ中央部、飯塚市の南、朝倉市の北、田川市・郡の西に位置する。内陸気候のため寒暖の変動が激しい地域で、雪が降ると積雪することもある。かつて筑豊有数の炭鉱都市として栄えたが、現在はすべて閉山しており人口減少や急激な過疎化が進んでいる。市域中央部を遠賀川が流れ、市域南部は標高1000m以上の筑紫山地が連なる。
山:熊ヶ畑山・帝王山
峠:大隈峠・百々谷峠・熊ヶ畑峠・日吉峠・八丁峠・嘉麻峠・釜蓋峠
河川:遠賀川
隣接する市町村
- 飯塚市
- 田川市
- 朝倉市
嘉穂郡桂川町
田川郡川崎町
- 田川郡添田町
朝倉郡東峰村
- 朝倉郡筑前町
地名
- 旧山田市
- 上山田
- 熊ヶ畑
- 下山田
- 猪国(1955年、猪位金村より編入)
- 旧稲築町
- 稲築才田(嘉麻市合併時に才田より改称)
- 岩崎
- 漆生
- 鴨生
- 口春
- 平
- 山野
- 旧碓井町
- 飯田
- 上臼井
- 光代
- 下臼井
- 西郷
- 平山
- 旧嘉穂町
- 牛隈(旧大隈町)
- 大隈(旧大隈町)
- 大隈町(旧大隈町)
- 上西郷(旧大隈町)
- 貞月(旧大隈町)
- 中益(旧大隈町)
- 小野谷(旧宮野村)
- 上(旧宮野村)
- 九郎原(旧宮野村)
- 桑野(旧宮野村)
- 宮吉(旧宮野村)
- 芥田(旧千手村)
- 泉河内(旧千手村)
- 嘉穂才田(旧千手村。嘉麻市合併時に才田より改称)
- 千手(旧千手村)
- 大力(旧千手村)
- 東畑(旧千手村)
- 馬見(旧足白村)
- 椎木(旧足白村)
- 屏(旧足白村)
歴史
安土桃山時代
戦国後期までに、現市の全域は秋月氏が支配していた。豊臣秀吉が九州征伐で攻めてきた時は、農民たちが秀吉に協力し、一夜で城を造った事で有名である(この後、秀吉は感謝の印として、農民たちに陣羽織を送った。現在は市内の大隈地域(旧嘉穂町大字大隈)にある)。島津氏との同盟を重んじ秀吉に抗戦した秋月氏は日向高鍋に転配され、当地は福岡・黒田氏の領地となった。
江戸時代
黒田長政は遺言によって三男の黒田長興に5万石を分知し、秋月藩を立藩させた。以後、秋月藩は明治まで福岡藩の支藩として秋月(現在の朝倉市)を城下町として、黒田氏が支配した。この間、大隈は当地の中心地として栄えた。
明治時代 - 昭和時代前期
明治維新後、現市の全域では石炭産業とその関連産業が起こり、大いに繁栄した。中でも、熊田村(後の山田市)や、碓井村(後の碓井町)、及び稲築村(後の稲築町)は採炭地として、また、大隈町(後の嘉穂町)は商業、農業の中心地として、それぞれ栄えた。千手村、足白村、宮野村(いずれも後の嘉穂町)では農業の方が盛んであった。
特に、昭和時代に入ると戦争(太平洋戦争)が始まり、石炭の需要が多くなり、筑豊地域は多くの人で賑わった。
昭和時代中期 - 現代
終戦を迎えた後も暫くは、復興を模索して混迷する日本経済のなかで、筑豊地域は産炭事業に従事する人が多く、比較的繁栄を維持していた。しかし、朝鮮戦争以後、日本が高度経済成長に向かうと、危険な採炭業は次第に魅力が乏しくなり、更に、エネルギー革命が起こると石炭の需要が急激に減少した。そのため、昭和30年をピークにして、坑夫数、人口はともに急激に減少した。炭鉱都市であった旧山田市では採炭業衰退の影響が特に大きく、人口はピーク時の約4分の1まで減少した。今尚、どの地域でも過疎化が進み、牽引役となる新たな産業の育成に苦しんでいる。さらに市の財政も厳しくなっており、経常収支比率は110%を超えている。これは福岡県内で最も高い数値である。
2007年(平成19年)3月2日、タレントの井手らっきょが選手会長を務める社会人硬式野球クラブ「嘉麻市バーニングヒーローズ」が結成される。
市の変遷
1889年(明治22年)4月1日 - 市町村制度発足により、現在の山田市、稲築町、嘉穂町、碓井町にあたる熊田村、稲築村、大隈村、千手村、宮野村、足白村、碓井村が発足する。
1892年(明治25年)1月18日 - 大隈村が町制施行。大隈町となる。
1924年(大正13年)9月1日 - 熊田村が町制施行。熊田町となる。
1925年(大正14年)5月10日 - 熊田町が改称。山田町となる。
1941年(昭和16年)4月17日 - 稲築村、碓井村が町制施行。稲築町、碓井町となる。
1954年(昭和29年)4月1日 - 山田町が市制施行。山田市となる。
1955年(昭和30年)1月1日 - 大隈町、千手村、宮野村、足白村が合併。嘉穂町となる。- 1955年(昭和30年)4月5日 - 山田市が田川郡猪位金村の一部を編入。(現在の嘉麻市猪国にあたる)
2006年(平成18年)3月27日 - 山田市と嘉穂町、碓井町、稲築町が対等合併。嘉麻市となる。市名は一般公募に基づき、この地域の旧郡名であった「嘉麻郡」(1896年(明治29年)に嘉麻郡と穂波郡が合併して嘉穂郡となる)に因む。一旦は、飯塚市、山田市、嘉穂郡の2市8町での合併協議会が設立されたが、桂川町が合併協議会を離脱したためこの合併は成立せず、上述の通り、山田市と嘉穂郡3町での合併が協議・成立した。
歴代市長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
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高倉円次 | 2006年3月27日 | 2006年4月22日 | 職務執行者[1]・旧嘉穂町長 | |
初-2 | 松岡賛 | 2006年4月23日 | 2014年4月22日 | |
3-4 | 赤間幸弘 | 2014年4月23日 | 現職 |
行政
市長
- 赤間幸弘(2期目)
- 任期:2022年4月22日
市議会
- 定数:18人
- 任期:2019年4月30日
庁舎
- 嘉麻市役所(旧碓井町役場)
- 同稲築庁舎
- 同嘉穂庁舎
- 同山田庁舎
警察
福岡県警察嘉麻警察署
消防
- 飯塚地区消防本部
- 山田消防署
- 稲築派出所
- 嘉穂派出所
- 碓井派出所
- 山田消防署
地域
人口
嘉麻市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 嘉麻市の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 嘉麻市 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 |
嘉麻市(に相当する地域)の人口の推移 ► | |
総務省統計局 国勢調査より |
教育
小学校
市立
- 嘉麻市立稲築西小学校
- 嘉麻市立稲築東小学校
- 嘉麻市立牛隈小学校
- 嘉麻市立碓井小学校
- 嘉麻市立嘉穂小学校
- 嘉麻市立上山田小学校
- 嘉麻市立熊ヶ畑小学校
- 嘉麻市立下山田小学校
中学校
市立
- 稲築中学校
- 稲築東中学校
- 碓井中学校
- 嘉穂中学校
- 山田中学校
高等学校
- 福岡県立稲築志耕館高等学校
- 福岡県立嘉穂総合高等学校嘉麻市立大隈城山校
専門学校
県立
- 嘉穂特別支援学校
文化財
重要文化財(国指定)
- 華文刺縫陣羽織(はなもんさしぬいじんばおり)豊臣秀吉所用
福岡県指定史跡
- 鎌田原(かまたばる)弥生墳墓群
- 沖出古墳
特別天然記念物
- 古処山ツゲ原始林
交通
最寄空港は福岡空港もしくは北九州空港
鉄道
九州旅客鉄道(JR九州)
後藤寺線
- 下鴨生駅
上記の駅は、市内唯一の駅だが、JTB時刻表には代表駅として記載がない。また、列車の運行の本数が少ないため、一般的には福北ゆたか線の桂川駅や新飯塚駅の利用客が多い。
バス
嘉麻市バス
山田地区(旧山田市全域 - 嘉麻市牛隈 - 桂川駅、旧山田市 - 田川市)
嘉穂地区(旧嘉穂町全域、旧山田市に乗り入れる便も有り)
西鉄バス筑豊
飯塚市 - 嘉麻市
飯塚市 - 桂川町 - 嘉麻市
道路
町内に高速道路はない。
最寄のインターチェンジは以下の通り。
九州自動車道
- 若宮インターチェンジ
福岡インターチェンジ - 福岡インターチェンジを利用する時は、八木山バイパス(無料)を使うと便利。- 八幡インターチェンジ
大分自動車道
- 日田インターチェンジ
この他にも大分自動車道 甘木インターチェンジがあるが、国道322号八丁峠付近が未改良で頻繁に通行止めが発生するためアクセスしづらい。現在、峠区間のバイパスとなる八丁峠道路が建設中である。
一般国道
- 国道211号
- 国道322号
主要県道
- 福岡県道66号桂川下秋月線
- 福岡県道67号田川桑野線
- 福岡県道90号穂波嘉穂線
一般県道
- 福岡県道402号飯塚山田線
- 福岡県道413号千手稲築線
- 福岡県道415号口ノ原稲築線
- 福岡県道439号才田筑前内野停車場線
- 福岡県道440号宮小路中益線
- 福岡県道441号熊ヶ畑上山田線
- 福岡県道442号原田上山田線
- 福岡県道443号下山田碓井線
- 福岡県道444号豆田稲築線
道の駅
- 道の駅うすい
嘉麻市に本社を置く企業
- ロケット石鹸
嘉麻市出身の主な著名人
不知火光右衛門(幕末期の横綱、不知火型横綱土俵入りの始祖)
不知火光五郎(大坂相撲の横綱、明治期の力士であまりの強さに妬まれ、毒殺されたと伝わる)
籾井勝人(実業家、NHK第21代会長)
九州山義雄(元小結、後にプロレスラー)
つかこうへい(劇作家)
加藤一二三(将棋棋士、元名人)- 加納歌佳(演歌歌手)
中村明美(元FBS福岡放送アナウンサー)- 三好康代(元山口朝日放送アナウンサー)
原田愛子(九州朝日放送ラジオパーソナリティー)
織田広喜(画家、二科会理事長)
永嶋久子(資生堂美容技術専門学校校長)
市丸郁夫(作家)
三船正俊(元プロ野球投手)
瀬戸康史(俳優、タレント)
東小野正道(オートレーサー)
ライディーン鋼(女子プロレスラー)
常の松寛(元十両力士)
劍龍猛虎(元十両力士)
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 稲築八幡宮
織田広喜美術館- 沖出古墳
- 鮭神社
- 皿屋敷跡
- サルビアパーク
- 手づくりふるさと村
- 長谷城址
- 益富城址
- 山野の楽
- 滝雲寺龍ヶ滝
- 遠賀川源流点
- 山田生涯学習館
- 麟翁寺(益富城搦手門、母里太兵衛墓所)
- フルーツ共和国九州りんご村
- 稲築公園
こぼれ話
「嘉麻」という地名は古くからあった由緒あるもので、「嘉穂郡」の名は嘉麻郡と穂波郡から1字ずつ取って付けられたものである。しかし平成の大合併でこの地名を復活させるにあたり、「かま」という発音がいわゆる「オカマ」に通じるとして、一部の市民から合併協議会に批判的な意見も寄せられていた。
その後、「オカマ」として知られ2010年に福岡市を事実上の生活の拠点としたおすぎが、かつてKBCラジオで「嘉麻市は何であたしを呼んでくれないのよぉ」と発言していたこともあり、嘉麻市内では町おこしとして「釜飯」ならぬ「嘉麻飯」(かまめし)を売り出すことを発案。2010年10月に開いたイベントにおすぎをゲストに招き、そのメニューを決めた。嘉麻市は翌2011年、おすぎを仕事で付き合いがあった原田愛子とともに観光大使に任じた。その後、おすぎは嘉麻市に住居を構えるようになった(おすぎ曰く、別邸とのことで、あくまでも本邸は出身地の横浜市とのこと)。
脚注
^ 合併協議会の協議状況等
外部リンク
- 嘉麻市
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