ヴィクトリー (競走馬)













































































ヴィクトリー

Victory(horse) 20070527P1.jpg
2007年5月27日 東京競馬場

欧字表記
Victory
品種
サラブレッド
性別

毛色
鹿毛
生誕
(2004-04-03) 2004年4月3日
死没
2017年8月3日(13歳没)
抹消日
2009年8月13日

ブライアンズタイム

グレースアドマイヤ
母の父
トニービン
生国
日本の旗 日本(北海道早来町)
生産
ノーザンファーム
馬主
近藤英子
調教師
音無秀孝 (栗東)
競走成績
生涯成績
16戦3勝
獲得賞金
2億862万7000円
勝ち鞍
JpnI:皐月賞(2007年)
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ヴィクトリー (Victory) とは、日本の元競走馬である。2007年の第67回皐月賞優勝馬で、半兄にリンカーン(父サンデーサイレンス)がいる。




目次






  • 1 戦歴


    • 1.1 2歳・3歳時代(2006年・2007年)


    • 1.2 4歳時代(2008年)


    • 1.3 5歳時代(2009年)




  • 2 引退後


  • 3 特徴


  • 4 競走成績


  • 5 血統表


  • 6 脚注


  • 7 外部リンク





戦歴



2歳・3歳時代(2006年・2007年)


2006年11月5日、武豊を背に新馬戦で1番人気で勝利した。続くラジオNIKKEI杯2歳ステークスは1番人気フサイチホウオーの2着に敗れたが、フサイチホウオーと僅差であったことから素質をアピールした。


明けて2007年、当初若駒ステークスを予定していたものの、前走での激戦からか、腰に疲れが出たため戦列を一時離脱した。3歳初戦には皐月賞トライアルの若葉ステークスを選択した。この競走では武豊から乗り替わって岩田康誠が騎乗した。9頭という少頭数でや相手関係もあり、1番人気に支持された。道中折り合いを欠いたものの、直線で抜け出し勝利、皐月賞の優先出走権を獲得した。


迎えた皐月賞当日、弥生賞優勝馬アドマイヤオーラや、デビュー以来4戦4勝・重賞3勝で無敗のフサイチホウオーなどの重賞優勝馬が人気を集め、ヴィクトリーはトライアルを1番人気で制したにも関わらず7番人気と低評価であった。レースでは2コーナーあたりからハナを奪うと、2番手のサンツェッペリンとともにペースを落とし、レースの主導権を掴んで進めた。そして最後の直線では、互いに牽制し合って仕掛けが遅れたフサイチホウオーやアドマイヤオーラを尻目に、サンツェッペリンとの叩き合いを制し、ゴール直前ようやく追い込んできたフサイチホウオーの追撃も凌いでゴール、皐月賞を勝利した。鞍上の田中勝春は初騎乗であったが、馬の行く気を損ねずに先行し、折り合いをつけて自分のペースに持ち込んだ好騎乗が光った。また、田中はこの勝利で自身の中央競馬JpnI(GI)連敗記録「139」をストップさせた。なお、このレースの配当は、最後まで先頭争いをしたサンツェッペリン(15番人気)が2着に入り、3連単では1,623,250円を記録するなど高配当となった。


その後、東京優駿(日本ダービー)ではフサイチホウオーに続く2番人気に推された。しかし、スタートでの出遅れが響き9着に敗れた。その後ノーザンファームへ放牧に出され、8月22日ごろに帰厩し、神戸新聞杯に出走、秋の鞍上は岩田康誠が再び騎乗することが発表された。その神戸新聞杯では、直線で早めに抜け出したアサクサキングスを交わすことができず、また後方からドリームジャーニーに差され3着となったが、菊花賞の優先出走権を獲得し、第68回菊花賞に出走した。レースでは道中掛かってしまい、最終コーナーでは先団のペースに付いていくことが出来ず、16着に敗れた。続く第27回ジャパンカップでは、クリストフ・ルメールが騎乗するものの最下位18着となり、当初予定されていた有馬記念は回避して放牧に出された。



4歳時代(2008年)


2008年は2月5日に帰厩し、初のダート戦のフェブラリーステークスに向かうことになったが、途中で競走を中止したフィールドルージュを除いて最下位15着だった。その後、再び芝に戻って大阪杯に出走するが9着で、レース後はグリーンウッド・トレーニングへ短期放牧に出され5月1日に帰厩した。そして5月31日の金鯱賞に出走したが、レース中に右肩跛行を発症、終始後方のまま14着と大敗した。



5歳時代(2009年)


2009年は1月5日の京都金杯から始動、浜中俊とのコンビで挑んだがブービーの15着と大敗した。続く2月21日の京都記念ではスタート後ハナを切ると最後まで粘り、3着と好走した。3月14日の中京記念では前走の内容が評価されて3番人気だったが、4着に終わった。続く大阪杯では和田竜二とのコンビで挑んだがブービーの11着と大敗、金鯱賞では道中2番手からレースを進めたが、直線で失速し12着と大敗した。この後は休養に入っていたが[1]、音無は「皐月賞以降ずっと勝っておらず、クラシックホースとしてこれ以上走らせるのはどうか」[1]として8月13日付で競走馬登録を抹消され、現役を引退した[1]



引退後


2010年から種牡馬となり、社台スタリオンステーションで繋養されていたが[1]、2014年シーズン限りで種牡馬を引退。[2]


その後はにいかっぷホロシリ乗馬クラブにて乗馬として繋養されていたが、2017年8月3日に死亡した。死因は急性出血性大腸炎。[3]



特徴






3歳夏までは調教でまともに走らない等、やんちゃし放題の馬であった。皐月賞の1週前の追い切りにおいては、鞍上を振り落としカラ馬の状態で坂路を48.6秒で駆け上がる、などということもあった。また、レースでも好きに行って逃げ切れれば勝ち、というレーススタイルで勝っていた。調教師サイドは気性の改善や先行の競馬を覚えさせることを狙い続けてきたが、菊花賞以降は大敗を繰り返していた。5歳春の京都記念では芝レースでは皐月賞以来の単騎逃げを見せ3着に入っている。



競走成績




































































































































































































































































































































年月日

競馬場
競走名








オッズ
(人気)
着順

騎手



距離(馬場)
タイム
(上り3F)
着差
勝ち馬/(2着馬)

2006
11.

5

京都

2歳新馬

10
2
2
2.6(1人)

1着

武豊
55
芝2000m(良)
2:02.5(34.3)
-0.9
(ダンツオラクル)

12.

23

阪神

ラジオNIKKEI杯2歳S

GIII
11
8
11
5.6(3人)
2着
武豊
55
芝2000m(良)
2:02.1(35.0)
0.0

フサイチホウオー

2007
3.

17
阪神

若葉S
OP
9
6
6
2.2(1人)

1着

岩田康誠
56
芝2000m(良)
2.01.2(36.0)
-0.0
(サンライズマックス)

4.

15

中山

皐月賞

JpnI
18
8
17
17.3(7人)

1着

田中勝春
57
芝2000m(良)
1.59.9(35.9)
-0.0
(サンツェッペリン)

5.

27

東京

東京優駿

JpnI
18
8
17
8.2(2人)
9着
田中勝春
57
芝2400m(良)
2.25.8(34.8)
1.3

ウオッカ

9.

23
阪神

神戸新聞杯

JpnII
15
5
9
3.7(2人)
3着
岩田康誠
56
芝2400m(良)
2.25.1(35.4)
0.4

ドリームジャーニー

10.

21
京都

菊花賞

JpnI
18
8
18
6.7(3人)
16着
岩田康誠
57
芝3000m(良)
3.07.8(38.5)
2.7

アサクサキングス

11.

25
東京

ジャパンC

GI
18
3
6
48.4(8人)
18着

C.ルメール
55
芝2400m(良)
2.28.9(37.8)
4.2

アドマイヤムーン

2008
2.

24
東京

フェブラリーS

GI
16
6
11
23.1(8人)
15着

後藤浩輝
57
ダ1600m(良)
1.38.9(39.8)
3.6

ヴァーミリアン

4.

6
阪神

大阪杯

GII
11
2
2
42.3(8人)
9着

藤岡佑介
59
芝2000m(良)
1.59.7(35.4)
1.0

ダイワスカーレット

5.

31

中京

金鯱賞

GII
17
2
3
11.8(6人)
14着

横山典弘
58
芝2000m(稍)
2.00.7(34.3)
1.6

エイシンデピュティ

2009
1.

5
京都

京都金杯

GIII
16
8
16
35.1(10人)
15着

浜中俊
58
芝1600m(良)
1.35.2(36.1)
2.3

タマモサポート

2.

21
京都

京都記念

GII
12
8
12
49.4(9人)
3着

川田将雅
58
芝2200m(良)
2.14.8(36.2)
0.2
アサクサキングス

3.

14
中京

中京記念

GIII
18
7
15
12.8(3人)
4着

北村友一
58
芝1800m(重)
2.00.8(37.3)
0.4
サクラオリオン

4.

5
阪神
大阪杯

GII
12
5
5
15.3(6人)
11着

和田竜二
58
芝2000m(良)
2.01.2(36.3)
1.5
ドリームジャーニー

5.

30
中京
金鯱賞

GII
18
8
18
11.7(4人)
12着
北村友一
58
芝2000m(良)
1.59.2(35.2)
0.8

サクラメガワンダー


血統表









































































ヴィクトリーの血統(ロベルト系/5代内アウトブリード)
(血統表の出典)[§ 1]
父系
ロベルト系

[§ 2]



*ブライアンズタイム
Brian's Time
1985 黒鹿毛

父の父

Roberto
1969 鹿毛

Hail to Reason

Turn-to
Nothirdchance
Bramalea

Nashua
Rarelea

父の母
Kelley's Day
1977 鹿毛

Graustark

Ribot
Flower Bowl
Golden Trail
Hasty Road
Sunny Vale



グレースアドマイヤ
1994年 鹿毛

母の父
*トニービン
Tony Bin
1983 鹿毛
*カンパラ
Kampala

Kalamoun
State Pension
Severn Bridge

Hornbeam
Priddy Fair

母の母
*バレークイーン
Ballet Queen
1988 鹿毛

Sadler's Wells

Northern Dancer

Fairy Bridge

Sun Princess
*イングリッシュプリンス
Sunny Valley F-No.1-l

母系(F-No.)

1号族(FN:1-l)
[§ 3]
5代内の近親交配
5代内アウトブリード
[§ 4]
出典


  1. ^ JBISサーチ ヴィクトリー 5代血統表2017年8月29日閲覧。


  2. ^ netkeiba.com ヴィクトリー 5代血統表2017年8月29日閲覧。


  3. ^ JBISサーチ ヴィクトリー 5代血統表2017年8月29日閲覧。


  4. ^ JBISサーチ ヴィクトリー 5代血統表2017年8月29日閲覧。


母グレースアドマイヤは4歳牝馬特別3着、府中牝馬ステークス2着の成績で、半兄に東京優駿(日本ダービー)優勝馬フサイチコンコルド、全弟にミラクルアドマイヤ、半弟にボーンキングと皐月賞優勝馬アンライバルドがいる。



脚注




  1. ^ abcd““迷路”抜けだせぬまま…皐月賞馬ヴィクトリー引退”. スポニチ (2009年8月14日). 2009年8月20日閲覧。


  2. ^ ファルブラヴ、ヴィクトリーが種牡馬引退 - 競馬ブック、2014年12月15日閲覧


  3. ^ 「【訃報追記】ヴィクトリー号が仲間入り☆」『』。2018年11月23日閲覧。




外部リンク





  • 競走馬成績と情報 netkeiba、Yahoo!スポーツ競馬、JBISサーチ、Racing Post


  • ヴィクトリー - 競走馬のふるさと案内所









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