ヘドバとダビデ
ヘドバとダビデ(HEDVA & DAVID/ヘブライ語: חדוה ודוד)は、イスラエルの歌手グループ。
二人はイスラエル軍の音楽隊で知り合い、退役後の1965年にデュオグループとしてプロデビューし、ファースト・アルバム『二人のフォーク歌手(מעלה דודי פטימר)』に収録されたグルジア(現・ジョージア)のフォークソング「ゴーゴリ・ゴーゴリ(גוגולי גוגולי)」が話題を集めた[1]。
1970年、世界47ヶ国の代表が出場した第1回東京国際歌謡音楽祭(翌年から世界歌謡祭に改称)にイスラエル代表として出場し、ヘブライ語の楽曲
「ANI HOLEM AL NAOMI(ヘブライ語: אני חולם על נעמי;英語:I Dream of Naomi)」を歌いグランプリを受賞。その後、二人が一週間東京に滞在している間に日本語の詞を付けレコーディングし、翌年1月25日、「ナオミの夢」のタイトルで発売、大ヒットした。1970年代後半に解散。
目次
1 メンバー
2 ディスコグラフィー (日本で発売されたもの)
2.1 シングル
2.2 アルバム
3 脚注
3.1 出典
4 外部リンク
メンバー
ヘドバ・アムラニ (חדוה עמרני, Hedva Amrani 1944年3月24日 - )(ヘブライ語版)
- 女性。イスラエル生まれ。祖父母はイエメンからの移民。解散後はヨーロッパを中心にソロ歌手として活躍。医師ダドリー・ダノフと結婚。現在はアメリカ在住。
ダビデ・タル(דוד טל, David Rosenthal 1942年2月24日 - 1999年?月?日)(ヘブライ語版)
- 男性。ロシア人の父とポーランド人の母の間にフランスで生まれる。後に麻薬中毒で死去。
ディスコグラフィー (日本で発売されたもの)
シングル
哀愁のイエルサレム(1967年) イスラエル民謡/作詞・再構成:ナオミ・シェメル[2]- B面のみ。A面はラリー・アドラーによる同曲のハーモニカ演奏。
- イスラエルで制作されたラリー・アドラーとの共作LP[3]の収録曲。
ナオミの夢(1971年1月25日発売) 訳詞:片桐和子/作曲:デビッド・クリボシェ/編曲:馬飼野俊一[4][5]- 元々はイスラエルのコーヒーのCMソングとして作られたが、出来が良かったため音楽祭に参加してみたところグランプリを受賞した。
- タイトルの「ナオミ」は旧約聖書にも登場する欧米ではポピュラーな女性の名前で、ヘブライ語で「幸せ」や「和み」を意味する。
- B面には原曲のオリジナル・ヘブライ語版「אני חולם על נעמי;(ANI HOLEM AL NAOMI)」(作詞:ティルザー・アタール)が収録されている。
- イスラエル本国では「בואו נטייל(散歩に行こう)」のB面として発売された[6]。
- 2015年8月8日、NHK総合テレビの音楽番組「第47回思い出のメロディー」で披露された[7]。この番組に出演するため、ヘドバが来日した。
なお前記の通りダビデは既に死去しているため、ダビデ役を山内惠介が務めた。「ヘドバと惠介」名義で披露された。
- 2015年8月8日、NHK総合テレビの音楽番組「第47回思い出のメロディー」で披露された[7]。この番組に出演するため、ヘドバが来日した。
- 幸せは夢でなく(1971年5月1日発売) 作詞:Ehud Manor/作曲:Nurit Hirsh[8] c/w イフ・ユー・ステイ
- シングル・バージョンはヘブライ語バージョンに3コーラス目に英語によるナレーションをダビングしたもの。
- LP『イスラエルのこころ』には1コーラス目がヘブライ語で、2コーラス目が片桐和子の訳詞による日本語詞のバージョンを収録。
- 朝もやのなか(1971年10月25日発売) 作詞:門間裕/作曲:木森敏之[9] c/w 地球は回るよ
- おとなの不思議な世界(1972年) 作詞:David Black, David Frasheski/訳詞:安井かずみ/作曲:Shaike Paikov[10][11]
( 「ヘドバとダビデとキャロライン洋子」名義) c/w サンライズ・サンセット - 二人だけの夢(1974年) c/w 二人だけの夢(ヘブライ語版) 作曲:Nurit Hirsh[12][13]
- バン・バン(1974年) 作詞・作曲:Sonny Bono[14] c/w サンデー・モーニング
- 悲しみの橋を渡る時(1975年) c/w 古い歌をもう一度
アルバム
- ヘドバとダビデ・ファースト(1971年)
- ヘドバとダビデ(1974年)
- 懐かしのヒット・パレード(1974年)
イスラエルのこころ(1975年)
脚注
出典
^ ヘブライ語版、および『ナオミの夢』7インチシングル盤解説(RCAビクター、規格品番:SS-1987)より。
^ JASRAC作品コード 0Y1-0755-6
^ “Larry Adler, Hedva & David – Jerusalem, The Golden City” [ラリー・アドラー、ヘドバとダビデ – 哀愁のイエルサレム] (日本語・英語). Discogsデータベース. Discogs (n.d.). 2018年5月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月3日閲覧。
^ “ヘドバとダビデ – ナオミの夢 Ani Holem Al Naomi 日本語 / ヘブライ語” (日本語・英語). Discogsデータベース. Discogs (n.d.). 2018年5月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月4日閲覧。
^ JASRAC作品コード 0I1-2515-9
^ “חדוה ודוד – אני חולם על נעמי (1970)” [Hedva And David – I Dream Of Naomi ヘドバとダビデ - ナオミの夢(1970)] (ヘブライ語). stereo-ve-mono.com. Stereo and Mono (n.d.). 2018年5月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月4日閲覧。
^ “「ナオミの夢」復活、8・8「ヘドバと惠介」でNHK出演”. sanspo.com. サンケイスポーツ (2015年7月22日). 2018年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月3日閲覧。
^ JASRAC作品コード 0P6-1257-5
^ JASRAC作品コード 000-9271-1
^ JASRAC登録にある作曲者「Paikov Yeshayahu」は作曲者の本名である。
^ JASRAC作品コード 0A5-3992-2
^ JASRAC作品コード 0C0-8207-5
^ 2018年現在「作曲」のみ登録。作詞者登録なし。
^ JASRAC作品コード 0B0-7490-7
外部リンク
ヘドバ・アムラニ公式サイト(英語)(ヘブライ語)