ブライアン・ウィルソン
この存命人物の記事には検証可能な出典が不足しています。信頼できる情報源の提供に協力をお願いします。存命人物に関する出典の無い、もしくは不完全な情報に基づいた論争の材料、特に潜在的に中傷・誹謗・名誉毀損あるいは有害となるものはすぐに除去する必要があります。(2015年11月) |
ブライアン・ウィルソン | |
---|---|
ブライアン・ウィルソン(2007年) | |
基本情報 | |
出生名 | Brian Douglas Wilson |
生誕 | (1942-06-20) 1942年6月20日(76歳) アメリカ合衆国 カリフォルニア州イングルウッド |
ジャンル | ロック、プログレッシブ・ロック、ソフトロック、バロック・ポップ、サーフ・ミュージック |
職業 | ミュージシャン、シンガーソングライター、作曲家、音楽プロデューサー、編曲家 |
担当楽器 | ヴォーカル、ベース、ピアノ、オルガン、キーボード、シンセサイザー、メロトロン、クラヴィネット、ヴァイオリン、サクソフォーン、パーカッション、ギター、モーグ・シンセサイザー |
活動期間 | 1961年 - |
レーベル | キャピトル・レコード, ブラザー・レコード, リプリーズ・レコード, カリブー・レコード,サイアー・レコード,MCAレコード,ジャイアント・レコード,ライノ・レコード,ノンサッチ・レコード,アリスタ・レコード,ディズニー・レコード |
共同作業者 | ザ・ビーチ・ボーイズ |
公式サイト | BrianWilson.com |
著名使用楽器 | |
フェンダー・プレシジョンベース ボールドウィン・HT2R シアターオルガン |
ブライアン・ダグラス・ウィルソン(Brian Douglas Wilson、1942年6月20日 - )は、アメリカ合衆国のミュージシャン。
ザ・ビーチ・ボーイズのリーダーにしてボーカル、ベース担当。メンバーのデニス、カールは実の兄弟であり、それぞれ次弟、末弟にあたる。マイク・ラヴは従兄、アル・ジャーディンは高校・大学の同窓生である。また、実娘のカーニー、ウェンディは、ウィルソン・フィリップスとして活動している。
目次
1 概要
2 来歴
3 ディスコグラフィー
3.1 アルバム
3.1.1 スタジオ・アルバム
3.1.2 ライヴ・アルバム
3.2 シングル
4 著作
5 日本公演
6 伝記映画
7 脚注
8 関連項目
9 外部リンク
概要
卓越した作曲と編曲能力、さらには美しいファルセットまでも併せ持つ彼は、1961年のビーチ・ボーイズのデビュー以来、数々の楽曲を次々と作曲し、当時は珍しかったセルフプロデュースの手法により世に送り出すことで、同バンドを名実ともに全米一のロックンロールバンドの地位まで引き上げた。
「サーファー・ガール」「ファン・ファン・ファン」「アイ・ゲット・アラウンド」など、ロックンロールのリズムにコーラスワークを多用した彼のオリジナリティ溢れる楽曲群は、現代に至るまで多くの人々に親しまれ続けている。
ベーシストとしては、フェンダー・プレシジョンベースを45度に構えて親指でピッキングする独特のスタイルと、そのスタイルに由来する丸く温かみのあるサウンドが特徴であった。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第52位。
来歴
1942年にカリフォルニア州イングルウッドに生まれ、2歳の時にホーソーンへと移住する。1961年にデニス、カールと知り合ったマイク、アルと共にビーチ・ボーイズを結成し、作曲の殆どを担当する。
ステージ活動と創作活動との両立のプレッシャーから、1964年末よりビーチ・ボーイズのライヴ活動から離脱し、多少のテレビ出演以外は作曲、レコーディング活動に専念するようになる。以後、それまでも起用していたスタジオ・ミュージシャンの比率をより高め、プロデューサー兼アレンジャーとして、ロックンロールの枠に囚われない音楽性を追求する。特に、それまで自分自身がレコーディングでも弾いていたベースにおいては、スタジオ・ミュージシャンを起用することで、自身のテクニック以上の演奏が可能になったため、ルート音(根音)をあえて意識的に外したメロディアスなベース・ラインなど、それまでの常識を打ち破る演奏を残し、ポール・マッカートニーなどにも影響を与えている。
1966年には、傑作『ペット・サウンズ』を制作し、同年シングル盤「グッド・ヴァイブレーション」の大ヒットで、その天才的な音楽的才能を世に知らしめた。
1988年、初のソロ・アルバム『ブライアン・ウィルソン』を発表。その後は、たまにビーチ・ボーイズに参加しつつソロ活動を続けるものの、弟カール死後の1999年以降、分裂状態のビーチ・ボーイズと袂を頒ち、彼自身の名を冠したバンドを率いて精力的にライブを行う。
2000年~2002年には『ペット・サウンズ』全曲演奏を含むワールド・ツアーを行い、2002年にはイギリスのエリザベス女王在位50周年の記念イヴェントであるコンサートにアメリカを代表するゲストとして参加するなど、彼のソロ・ライヴ活動は次第にステップアップしていった。そのソロ活動の極みとして、2004年にはヴァン・ダイク・パークスやバンドメンバーのダリアン・サハナジャ(ワンダーミンツ)の協力の下、37年の年月を経てついに『スマイル』を完成させてステージで披露、後にスタジオ録音盤CDとLPを発表し、ファンを狂喜させた。2008年9月には、ビーチ・ボーイズ時代に在籍したキャピトル・レコードと契約し、故郷カリフォルニアや自身の音楽活動経歴をテーマとしたトータル・コンセプト・アルバム『ラッキー・オールド・サン』を発表。
2009年10月8日、ウォルト・ディズニー・レコードに移籍し、ジョージ・ガーシュウィンとディズニー音楽のトリビュート・アルバムを発表する予定であることを公表。2010年8月に発表されたガーシュウィンのトリビュート・アルバム『Reimagines Gershwin』は、米ビルボード誌のジャズ・アルバム・チャートで1位を獲得した。翌年10月にディズニー音楽をカヴァーしたアルバム『In The Key Of Disney』を発表。
2012年にはビーチ・ボーイズのデビュー50周年再集結プロジェクトに加わり、アルバム『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ〜神の創りしラジオ〜』のレコーディングと4月から9月までのワールド・ツアーに参加した。サポート・メンバーの多くはブライアンのバンドより選ばれた。
2015年4月、ジョー・トーマスを共同プロデューサーに起用したソロ・アルバム『ノー・ピア・プレッシャー』を発表。オリジナルの新曲によるアルバムとしては7年振りで、ビーチ・ボーイズの歴代メンバーのうちアル・ジャーディン、デヴィッド・マークス、ブロンディ・チャップリンがゲスト参加した[1]。
ディスコグラフィー
アルバム
スタジオ・アルバム
ブライアン・ウィルソン - Brian Wilson (July 1988) US #54
スウィート・インサニティ - Sweet Insanity (1991) (unreleased)
駄目な僕-I Just Wasn't Made For These Times - I Just Wasn't Made for These Times (August 1995) UK #59
オレンジ・クレイト・アート - Orange Crate Art (October 1995) (Brian Wilson and Van Dyke Parks)
イマジネーション - Imagination (June 1998) US #88; UK #30
ゲティン・イン・オーヴァー・マイ・ヘッド - Gettin' In over My Head (June 2004) US #100; UK #53
スマイル - Smile (September 2004) US #13; UK #7
ホワット・アイ・リアリー・ウォント・フォー・クリスマス - What I Really Want for Christmas (October 2005) US #200
ラッキー・オールド・サン - That Lucky Old Sun (September 2008) US #21; UK #37
ブライアン・ウィルソン・リイマジンズ・ガーシュウィン - Reimagines Gershwin (August 2010)US #26 (Jazz #1)
イン・ザ・キー・オブ・ディズニー - In the Key of Disney (October 2011)
ノー・ピア・プレッシャー - No Pier Pressure (April 2015)
ライヴ・アルバム
ライヴ・アット・ザ・ロキシー・シアター - Live at the Roxy Theatre (June 2000)
ペット・サウンズ・ライヴ2002- Pet Sounds Live (June 2002)
シングル
- Caroline, No / Summer Means New Love - Capitol Records 1966
- Let's Go to Heaven in My Car / Too Much Sugar - Sire Records, 1987
- Love and Mercy / He Couldn't Get His Poor Old Body to Move - Sire Records, 1988
- Melt Away / Being with the One You Love - Sire Records, 1988
- Night Time (edit) / One For The Boys - Sire Records, 1988
- Do It Again / 'Til I Die / This Song Wants to Sleep with You Tonight - MCA Records (EC), 1995
- Your Imagination / Your Imagination (A Cappella) / Happy Days - Giant Records, 1998
- Wonderful / Wind Chimes - Nonesuch, 2004
- What I Really Want for Christmas / We Wish You a Merry Christmas / Brian's Christmas Message - Arista (EC), 2005
- Walking Down the Path of Life / Love & Mercy - BriMel Records, 2005
- God Only Knows (In Aid of BBC Children in Need) / God Only Knows (Instrumental) - BBC Music (EC), 2014
- The Right Time / Sail Away - Capitol, 2015
著作
I Am Brian Wilson: The genius behind the Beach Boys (October 2016)
日本公演
ビーチ・ボーイズの一員としては1979年8月に初来日し、4・5日の江ノ島JAPAN JAMに出演しているが、ステージ上には姿を見せたものの、「スループ・ジョン・B」のリード・ヴォーカルの一部を担当したのみで、演奏にはほとんど参加していない、本人もこの来日公演の記憶が無いほどである。
以下はビーチ・ボーイズ分裂後、ソロ来日公演の日程である。
1999年 Imagination Tour
- 7月9日 大阪フェスティバルホール、12日,13日,14日 東京国際フォーラムホールA
2002年 Pet Sounds Tour 2002
- 2月21日,22日 東京国際フォーラムホールA、25日 愛知県芸術劇場大ホール、26日 福岡サンパレス、27日 NHK大阪ホール
2005年 SMiLE Tour
- 1月30日 中野サンプラザ、31日 東京国際フォーラムホールA、2月2日 愛知厚生年金会館、3日 大阪厚生年金会館
2016年 Pet Sounds Tour 2016
- 4月12日,13日 東京国際フォーラムホールA、4月15日 オリックス劇場
伝記映画
ブライアン・ウィルソンの伝記映画である『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』が、ビル・ポーラッド監督、ジョン・キューザック主演にて2015年に制作された。日本では2015年8月1日公開[2]。
脚注
^ Farber, Jim (2015年4月6日). “'No Pier Pressure' review: Beach Boy Brian Wilson's album reaches out to new generation”. NY Daily News. 2015年4月9日閲覧。
^ ラブ&マーシー 終わらないメロディー公式サイト
関連項目
オールスター・トリビュート・トゥ・ブライアン・ウィルソン - 2001年にニューヨークで行なわれたトリビュート・コンサート- グレイス・オブ・マイ・ハート-劇中でヒロインが再婚するサーフバンドのメンバーのモデル。精神不安定期のブライアンを思わせる描写がなされ 、最後はヒロインが留守中に海でデニスのように溺死する。
外部リンク
- Official site
- Un-official fan site: "Cabinessence: web page for Brian Wilson"
- Extensive discography & timeline
- ワーナーミュージック・ジャパン - ブライアン・ウィルソン
|
|
|