ブルーホール
ブルーホール(英:blue hole)は、かつての洞窟や鍾乳洞といった地形が何らかの理由により海中へ水没し、浅瀬に穴が空いたように形成された地形である。また、海中からその地形を見上げた際の様子を指す。日本では渡名喜島のものが有名。
目次
1 各地のブルーホール
1.1 ベリーズ
1.2 バヌアツ共和国
1.3 エジプト・アラブ共和国
1.4 南シナ海
2 出典
3 外部リンク
各地のブルーホール
ベリーズ
中央アメリカのベリーズには世界第2位の広さのサンゴ礁があり、ベリーズ珊瑚礁保護区として世界遺産(自然遺産)に登録されている。この中のライトハウス・リーフと呼ばれるサンゴ礁には、直径313mの巨大なブルーホールがあり、グレート・ブルーホールと呼ばれている。現地の人々には「海の怪物の寝床」と呼ばれている[1]。
バヌアツ共和国
南太平洋・バヌアツで一番大きな島、エスピリトゥサント島の東海岸近くにわかっているだけで6つのブルーホールがある。ルーガンビルから約20kmで1番近いのがとても小さいスランダ(Suranda)ブルーホール、CIRAD農業研究所内にあるジャブリー(Jabree)ブルーホール、リリ(Riri)ブルーホール、マテブル(Matevulu)ブルーホール、ジャッキーズ(Jackie's)ブルーホール、そしてシャンパンビーチより更に北にあるブルーラグーン。それぞれに青さの色合いが違う。
エジプト・アラブ共和国
シナイ半島のダハブ郊外にあるブルーホールは、直径60m、深さ130mほどである。ビーチの目の前にあるサンゴ礁にぽっかりと穴が開けていて、ビーチから望むことができる。穴の周りのサンゴ礁は色とりどりの珊瑚が群生し、魚たちの安住の地となっている。世界中のダイバーが訪れているが、死亡事故が多発している。
南シナ海
中国の研究機関は、南シナ海のパラセル諸島(西沙諸島)にあるクレスセント諸島(英語: Crescent Group、永樂環礁)東部のサンゴ礁の中にあるブルーホール(北緯16度31分30秒 東経111度46分05秒 / 北緯16.52500度 東経111.76806度 / 16.52500; 111.76806)を海中探査ロボットを使って調査し、深さが300メートルに達すると発表している。これが2016年現在で世界で最も深いブルーホールとされる[2][3][4]。中国では、この孔の存在自体は以前より地元住民や漁民に知られていて「南海之眼」(南シナ海の目)や「龙洞」(竜の穴)と呼ばれていたと報道されており[5]、三沙市政府は2016年7月24日このブルーホールを「三沙永楽竜洞」(Sansha Yongle Blue Hole)と名付けている[6][7]。
孔の上層部では魚が20種類以上発見されているが、一般に海洋は100メートルを超える深さになると酸素がほとんどなくなるため、孔の深部には生物はいないとみられる[2]。
出典
^ “バリアリーフ保護区(ベリーズ) 守れ世界遺産―海外から(5)”. 朝日新聞 (2005年11月14日). 2018年6月22日閲覧。
- ^ ab世界で「最も深い」穴、南シナ海で発見 CNN.co.jp、2016年7月30日
^ 南シナ海で世界最深の「ブルーホール」を発見 中国が発表(画像) ハフィントンポスト、2016年7月30日
^ Xisha blue hole declared as world's deepest - CCTV News CCTV.com English、2016年7月27日
^ 三沙永乐龙洞:“南海之眼”深邃神秘 新华网海南频道、2016年7月29日
^ 世界最深のブルーホール、「三沙永楽竜洞」と命名 中国網日本語版(チャイナネット)、2016年7月25日
^ 世界最深海洋蓝洞获名“三沙永乐龙洞” 新华网云南、2016年7月25日
外部リンク
ブルーホールが導くバハマ(英語)
バハマ導入(英語)
ブルーホールは、何ですか?(英語)バハマ洞穴研究基盤の説明