パニック・アット・ザ・ディスコ
Panic! at the Disco | |
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2016 | |
基本情報 | |
別名 | PATD |
出身地 | アメリカ合衆国 ネバダ州 ラスベガス |
ジャンル | ポップ・パンク、エモ |
活動期間 | 2003年-現在 |
レーベル | フュエルド・バイ・ラーメン ディケイダンス・レコード |
メンバー | ブレンドン・ユーリー |
旧メンバー | スペンサー・スミス ライアン・ロス ジョン・ウォーカー ブレント・ウィルソン ダロン・ウィークス |
パニック!アット・ザ・ディスコ(Panic! at the Disco) は、アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガス近郊のサマーリン出身のロックバンド。
2ndアルバムをリリースするにあたり名前の「Panic! at the Disco」より「!」を外したが、現在は「!」を付けた方が正式名称。
変わった名前の由来には諸説あるが、イギリスのバンドザ・スミスの曲である「Panic」の一節を引用したものという説が一般的である。
目次
1 バイオグラフィー
2 エモ批判の影響
3 メンバー
3.1 現メンバー
3.2 旧メンバー
4 ディスコグラフィー
4.1 スタジオ・アルバム
4.2 コンピレーション・アルバム
4.3 シングル
5 外部リンク
バイオグラフィー
多くのバンドが辿るデモテープの自主製作からライヴを行うという道を、結成当時メンバー全員高校生だった為に金銭的な面から辿らずに、インターネットを通じてフォール・アウト・ボーイのベーシスト、ピート・ウェンツに自作曲を送るという賭けに出る。これは長い曲名、風刺に富む字余り気味な歌詞など、ライアンがフォール・アウト・ボーイに少なからず影響を受けていた為である。
その後ピート本人がラスベガスまで赴き、彼が運営するレーベル「ディケイダンス・レコード」からの第一弾アーティストとして契約することになる。
ライヴではメンバーが1920年代調のクラシカルな衣装を着て、本物のサーカス団を交えたパフォーマンスを行ったり、バーレスクや見世物小屋の様な雰囲気のセットで観客を引き込ませるエンターテインメント性に満ちた作りになっている。また、ミュージック・ビデオもクラシカルやミュージカル形式であったりするものが多い。
2005年9月27日に1stアルバム『A Fever You Can't Sweat Out』を発売。その中からのシングル「I Write Sins Not Tragedies」が世界中で爆発的なヒットをし、アルバムも200万枚のセールスとなった。
『MTV Video Music Awards』ではベテラン勢(マドンナ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズなど)がノミネートする中、「I Write Sins Not Tragedies」のPVで“Video Of The Year”を受賞。
2008年3月25日に2ndアルバム『Pretty. Odd.』を本国アメリカで発売。1stで前面に押し出していたエモを消し去る程の、ビートルズをイメージさせるような曲調へと変貌を遂げている。ビルボードのデイリーチャートでは初登場1位(ウィークリーでは初登場2位)を獲得する。日本では4月9日発売。
2009年7月6日に公式サイトにて、ライアンとジョンがさらなる音楽を追求する為、バンドを離脱することを明らかにした。ツアー以前から、メンバーそれぞれの音楽の方向性が異なってきていた為、バンド内で話し合った末の答えだという。ライアンとジョンは現在、「The Young Veins」というバンドで活動している。
2009年8月に、映画「ジェニファーズ・ボディ」への挿入曲「New Perspective」をリリース。これを機に、名前を結成当時の「Panic! at the Disco」に戻している。
2011年3月22日に3rdアルバム『Vices & Virtues』を発売。1stアルバムにあったエモサウンドに回帰している。日本では4月13日に発売。
2011年5月に、インディー・ロックバンド、ファンとのコラボレーション楽曲「C'mon」をリリースした。また、同年発売のゲームソフト『バットマン アーカム・シティ』サウンドトラックに新曲「Mercenary」を提供した。
2012年に、2009年からツアーメンバーとして参加していたダロン・ウィークスが正式メンバーとして加わり、3人体制となる。2013年10月8日には4thアルバム『Too Weird to Live, Too Rare to Die!』を発売。
2015年4月、スペンサー・スミスが脱退を表明。『Pretty. Odd.』発表当初からアルコール・薬物依存症を抱えており、克服するべく投薬による治療を続けていたものの、それが長引いたことが理由としている。スペンサーの脱退表明後、間もなくしてバンドはシングル「Hallelujah」を発表。何の予告も無く突如リリースされたものの、全米シングルチャートでは「I Write Sins Not Tragedies」以来のトップ40入りを記録した。
同年10月には、5thアルバム『Death of a Bachelor』を翌年1月にリリースすることを発表。発表に際し、ベーシストのダロンがツアーミュージシャンに籍を戻したことも明かされ、ダロン自身もツイッター上で「今後曲作りに参加することはない」と明言している。これにより、バンドにおける正式メンバーはブレンドン・ユーリーのみとなった。
Dan Pawlovich
Brendon Urie
Dallon Weekes
Kenneth Harris
エモ批判の影響
イギリスの大手新聞社が繰り広げたエモ批判により、「パニック!アット・ザ・ディスコやマイ・ケミカル・ロマンスなどのエモ・バンドは、子供たちに悪影響を与える」という理由でバッシングが起こる。
また、同じラスベガス出身のバンドザ・キラーズのブランドン・フラワーズから「パニック!・アット・ザ・ディスコは危険なバンド」と揶揄され、バッシングもエスカレートした。
現在、ブランドンとは和解したようである。
メンバー
現メンバー
- ブレンドン・ユーリー (Brendon Urie、1987年4月12日) - ボーカル、ギター、キーボード、ピアノ、ベース
旧メンバー
- スペンサー・スミス (Spencer Smith、1987年9月2日) - ドラムス
- ライアン・ロス (Ryan Ross、1986年8月30日) - ギター、ボーカル、キーボード、作詞作曲担当
- ジョン・ウォーカー (Jon Walker、1985年9月17日) - ベース、ギター、ボーカル
- ブレント・ウィルソン (Brent Wilson) - ベース
- ダロン・ウィークス (Dallon Weekes、1981年5月4日) - ベース、ボーカル
ディスコグラフィー
スタジオ・アルバム
年 | タイトル | 最高順位 | 認定 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
US | AUS | AUT | CAN | FRA | NL | NZ | SWE | SWI | UK | ||||
2005 | フィーバーは止まらない
| 13 | 11 | 37 | — | — | 41 | 7 | 26 | 63 | 17 |
| |
2008 | プリティ。 オッド。
| 2 | 1 | 5 | 2 | 58 | 41 | 5 | 35 | 71 | 2 |
| |
2011 | 悪徳と美徳
| 7 | 6 | 51 | 17 | 59 | 76 | 21 | — | 90 | 29 | ||
2013 | 生かしておくには型破り過ぎるが、 殺すにはレアすぎる!
| 2 | 26 | 70 | 8 | — | 77 | 15 | — | — | 10 | ||
2016 | ある独身男の死
| 1 | 3 | 15 | 3 | — | — | 4 | — | 41 | 4 | ||
"—" はチャートインせず、もしくは未リリースを示す。 |
コンピレーション・アルバム
年 | タイトル | 最高順位 | 認定 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
US | AUS | AUT | CAN | FRA | NL | NZ | SWE | SWI | UK | ||||
2008 | ライヴ・イン・シカゴ
| — | — | — | — | — | — | — | — | — | — | ||
"—" はチャートインせず、もしくは未リリースを示す。 |
シングル
年 | タイトル(原題/邦題) | 最高順位 | 収録アルバム | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
US | US Alt. | UK | AUS | NZ | GER | IRL | CAN | POR | |||
2005 | The Only Difference Between Martyrdom and Suicide Is Press Coverage 殉死と自殺の差は記事になるかならないか | 77 | 5 | — | — | — | — | — | — | — | フィーバーは止まらない |
2006 | I Write Sins Not Tragedies アイ・ライト・シンズ・ノット・トラジェディーズ 〜いつわりのウェディング | 7 | 12 | 25 | 12 | 5 | 66 | 50 | 60 | 16 | |
But It's Better If You Do 君がやってくれた方がいいのに | 104 | — | 23 | 15 | 10 | — | — | — | — | ||
Lying is the Most Fun a Girl Can Have Without Taking Her Clothes Off 嘘は女の子が服を脱がずに楽しめる最上の方法 | 104 | 28 | 39 | 26 | 33 | — | — | — | — | ||
2007 | Build God, Then We'll Talk 神を創造し、僕達は話そう | — | — | — | — | — | — | — | — | — | |
2008 | Nine in the Afternoon ナイン・イン・ジ・アフターヌーン 〜恋するタイミング | 51 | 8 | 13 | 19 | 28 | — | 39 | 48 | 13 | プリティ。オッド。 |
Mad as Rabbits マッド・アズ・ラビッツ | — | — | — | — | — | — | — | — | — | ||
That Green Gentleman (Things Have Changed) ザット・グリーン・ジェントルマン | — | — | 96 | — | — | — | — | — | — | ||
Northern Downpour ノーザン・ダウンポア | — | — | — | — | — | — | — | — | — | ||
2009 | New Perspective ニュー・パースペクティブ | 104 | — | — | 69 | — | — | — | 78 | — | ジェニファーズ・ボディサウンドトラック (日本盤未定) |
2011 | The Ballad of Mona Lisa モナリザのバラード | 89 | 24 | 43 | 21 | — | — | — | — | — | 悪徳と美徳 |
C'mon カモン | — | — | — | — | — | — | — | — | — | デジタル配信シングル。ファンとのコラボレーション曲 | |
Ready to Go (Get Me Out of My Mind) レディ・トゥ・ゴー | — | — | — | 69 | — | — | — | — | — | 悪徳と美徳 | |
Mercenary マーセナリー | — | — | — | — | — | — | — | — | — | バットマン アーカム・シティサウンドトラック (日本盤未定) | |
2012 | Let's Kill Tonight レッツ・キル・トゥナイト | — | — | — | — | — | — | — | — | — | 悪徳と美徳 |
2013 | Miss Jackson ミス・ジャクソン | 68 | 7 | 61 | — | — | — | — | 73 | — | 生かしておくには型破り過ぎるが、殺すにはレアすぎる! |
This Is Gospel ディス・イズ・ゴスペル | 87 | 25 | 179 | — | — | — | — | 95 | — | ||
Girls/Girls/Boys ガールズ/ガールズ/ボーイズ | — | — | — | — | — | — | — | — | — | ||
2015 | Hallelujah ハレルヤ | 40 | 11 | 81 | — | — | — | — | 72 | — | ある独身男の死 |
Victorious ビクトリアス | 103 | 26 | 194 | — | — | — | — | — | — | ||
Emperor's New Clothes 裸の王様 | 68 | — | 88 | 116 | — | — | — | — | — |
外部リンク
- 公式サイト
- 日本公式サイト