幸英明
幸英明 | |
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2014年に東京大賞典をホッコータルマエで勝利したときの表彰場面 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 鹿児島県[1] |
生年月日 | (1976-01-12) 1976年1月12日(42歳)[1] |
身長 | 165cm[1] |
体重 | 50kg[1] |
血液型 | A型[1] |
騎手情報 | |
所属団体 | JRA |
所属厩舎 | フリー[1] |
初免許年 | 1994年[1] |
免許区分 | 平地[2] |
幸 英明(みゆき ひであき、1976年1月12日[1] - )は、日本中央競馬会 (JRA) に所属する騎手である。1994年に騎手免許を取得し中央競馬の騎手となる。2003年にはスティルインラブに騎乗し桜花賞、優駿牝馬(オークス)、秋華賞の牝馬三冠で勝利を挙げた。また2009年には、JRA史上初となる年間騎乗回数1,000回を達成した。2015年までに中央競馬でGI競走5勝を含めて重賞33勝、全勝利数1161勝を挙げている[3]。
目次
1 経歴
1.1 人間関係
2 騎乗成績
2.1 GI・JpnI競走勝馬
2.2 年度別成績
2.3 初記録
3 エピソード
4 連載
5 脚注
6 出典
7 外部リンク
経歴
鹿児島県鹿屋市で育つ。中学3年生までは競馬とはほぼ無縁だったが、中学3年生の時に「体が小さいので」と勧められて騎手を目指す[4]。
渡辺薫彦、吉田豊らと共に競馬学校の10期として入学[5]、1994年に騎手免許を取得し谷八郎厩舎に所属した[6]。デビュー年には23勝を挙げ、翌1995年には春の天皇賞でGI初騎乗を果たした[6]。
1997年3月15日、中京競馬第3競走においてJRA通算100勝を達成。その後もコンスタントに好成績を残し、関西リーディングの上位に名前を連ねるようになる。
2003年にはスティルインラブに騎乗し桜花賞を勝利、GI初勝利を達成した。この年、同馬とのコンビで、オークス、秋華賞も制し、メジロラモーヌ以来2頭目の牝馬三冠を達成した[4]。
2008年3月30日、第38回高松宮記念をファイングレインで制覇し、4年6か月ぶりに中央競馬のGIレースでの勝利をあげた。
2009年には年間騎乗回数が968回に達し、それまで岩田康誠が保持していたJRA年間最多騎乗回数記録952を上回った。ただしこの年は、内田博幸が幸の記録を上回る騎乗回数975を達成し、記録樹立とはならなかった[7]。
2010年5月22日、京都競馬第4競走で、デビューから16年2か月18日で通算11000回騎乗を達成した。これは当時のJRA史上最速・最年少記録であった[注 1]。またこのレースを勝利し、JRA通算800勝も同時に達成した(騎乗馬・ニホンピロアワーズ)。同年には年間騎乗数が1008に達し、前年に内田博幸が達成したJRA年間最多騎乗記録を更新[8]、年間1000回騎乗を達成した[9]。
2011年6月12日、阪神競馬第3競走で通算12000回騎乗。デビューから17年3か月8日、35歳5か月1日(JRA史上最速・最年少記録)で達成。
2012年12月8日、阪神競馬第2競走でJRA年間騎乗回数1009回になり自身の持つ中央競馬記録を更新(騎乗馬・タニノセレナーデ・4着)[10][11]。
2014年12月7日、第15回チャンピオンズカップにて、ホッコータルマエに騎乗し、優勝した。
また地方競馬でもブルーコンコルドとのコンビで活躍し、JBCスプリント連覇(2005年・2006年。ただし2006年はコース(川崎競馬場)の都合によりJBCマイルとして行われた)、マイルチャンピオンシップ南部杯3連覇(2006年 - 2008年)、東京大賞典(2006年)、かしわ記念(2007年)を勝ち、ダートGI・JpnI計7勝をあげた[12]。東京大賞典では2013・2014年にホッコータルマエにて連覇[13]。
人間関係
田島良保、田原成貴らが騎手としての兄弟子の間柄にあたる[14]。特に田原は自らが騎乗していた馬の騎乗機会を幸に譲るなど世話を焼き、後に田原が調教師に転身した時も、幸を主戦騎手として扱った[6]。
騎乗成績
GI・JpnI競走勝馬
年度別。斜字はJpnI(統一GI)。
- 2003年
桜花賞 - スティルインラブ[15]
優駿牝馬 - スティルインラブ[15]
秋華賞 - スティルインラブ[15]
- 2005年
JBCスプリント - ブルーコンコルド[16]
- 2006年
マイルチャンピオンシップ南部杯 - ブルーコンコルド[16]
JBCマイル - ブルーコンコルド[16]
東京大賞典 - ブルーコンコルド[16]
- 2007年
かしわ記念 - ブルーコンコルド[16]
マイルチャンピオンシップ南部杯 - ブルーコンコルド[16]
- 2008年
高松宮記念 - ファイングレイン[17]
マイルチャンピオンシップ南部杯 - ブルーコンコルド[16]
- 2013年
かしわ記念 - ホッコータルマエ[18]
帝王賞 - ホッコータルマエ[18]
JBCクラシック - ホッコータルマエ[18]
- 東京大賞典 - ホッコータルマエ[18]
- 2014年
川崎記念 - ホッコータルマエ[18]
チャンピオンズカップ - ホッコータルマエ[18]
- 東京大賞典 - ホッコータルマエ[18]
- 2015年
川崎記念 - ホッコータルマエ[18][19]
帝王賞 - ホッコータルマエ[18]
- 2016年
川崎記念 - ホッコータルマエ[20]
- 2017年
- 高松宮記念 - セイウンコウセイ[21]
- 高松宮記念 - セイウンコウセイ[21]
- 2018年
ヴィクトリアマイル - ジュールポレール
年度別成績
年度 | 1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1994年[3] | 23 | 26 | 27 | 329 | .070 | .149 | .231 |
1995年[3] | 27 | 40 | 37 | 440 | .061 | .152 | .236 |
1996年[3] | 39 | 30 | 50 | 451 | .086 | .153 | .264 |
1997年[3] | 42 | 43 | 48 | 490 | .086 | .173 | .271 |
1998年[3] | 50 | 53 | 40 | 507 | .099 | .203 | .282 |
1999年[3] | 37 | 43 | 39 | 452 | .082 | .177 | .263 |
2000年[3] | 61 | 56 | 78 | 593 | .103 | .197 | .329 |
2001年[3] | 52 | 46 | 52 | 659 | .079 | .149 | .228 |
2002年[3] | 48 | 67 | 46 | 660 | .073 | .174 | .244 |
2003年[3] | 76 | 71 | 53 | 729 | .104 | .202 | .274 |
2004年[3] | 52 | 81 | 68 | 803 | .065 | .166 | .250 |
2005年[3] | 50 | 55 | 73 | 839 | .060 | .125 | .212 |
2006年[3] | 57 | 61 | 70 | 863 | .066 | .137 | .218 |
2007年[3] | 55 | 70 | 61 | 892 | .062 | .140 | .209 |
2008年[3] | 60 | 49 | 68 | 939 | .064 | .116 | .188 |
2009年[3] | 52 | 69 | 71 | 968 | .054 | .125 | .198 |
2010年[3] | 60 | 77 | 89 | 1008 | .060 | .136 | .224 |
2011年[3] | 55 | 69 | 80 | 932 | .059 | .133 | .219 |
2012年[3] | 75 | 82 | 81 | 1081 | .069 | .145 | .220 |
2013年[3] | 63 | 71 | 92 | 963 | .065 | .139 | .235 |
2014年[3] | 62 | 68 | 78 | 939 | .066 | .138 | .222 |
2015年[3] | 64 | 79 | 69 | 1023 | .063 | .140 | .207 |
初記録
日付 | 馬名 | |
---|---|---|
平地初騎乗[1] | 1994年3月5日 | シャイニングベル |
平地初勝利[1] | 1994年4月10日 | シャイニングベル |
障害初騎乗[1] | 1994年6月25日 | トレンザ |
障害初勝利[1] | 1995年3月19日 | ロングドリーム |
日付 | 競馬場・開催 | 競走名 | 馬名 | 頭数 | 人気 | 着順 | |
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重賞初騎乗[22][23] | 1994年8月14日 | 4回小倉2日11R | 小倉記念 | カシワズスポート | 8頭 | 8 | 8着 |
重賞初勝利[22][24] | 1998年11月28日 | 6回京都7日11R | 京阪杯 | ブラボーグリーン | 11頭 | 2 | 1着 |
GI初騎乗[22][25] | 1995年4月23日 | 5回京都2日10R | 天皇賞(春) | クリスタルケイ | 18頭 | 13 | 14着 |
GI初勝利[26][27] | 2003年4月13日 | 2回阪神6日11R | 桜花賞 | スティルインラブ | 18頭 | 2 | 1着 |
エピソード
- 騎手界きってのゴルフ好きで、20歳くらいの時から始めている[28]。滋賀県アマチュアゴルフ選手権競技で準優勝している[29]。
- ジャンルを問わず菓子、とくにチョコレートが大好物であり「お菓子がないと生きていけない」とのこと[30]。
連載
一時期『週刊Gallop』にコラムの連載を持っていた。[要出典]
脚注
^ 最速記録は後に福永祐一が更新した。
出典
- ^ abcdefghijkl幸英明のプロフィール - netkeiba.com、2016年1月27日閲覧
^ “平成28年度 騎手免許試験合格者 (PDF)”. 日本中央競馬会 (2016年2月11日). 2016年4月7日閲覧。
- ^ abcdefghijklmnopqrstuvw幸英明の年度別成績 - netkeiba.com、2016年1月27日閲覧
- ^ ab読売新聞2003年10月20日東京朝刊2面
^ “騎手課程卒業者名簿”. JRA. 2016年3月8日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2016年1月28日閲覧。
- ^ abc小林常浩 (2000-11-21). 騎手という稼業. アールズ出版. pp. 113-121. ISBN 4-901226-13-4.
^ “内田博幸騎手がJRA年間最多騎乗達成”. 競馬ラボ (2009年12月20日). 2016年1月30日閲覧。
^ “幸英明騎手がJRA年間最多騎乗記録更新!”. 競馬ラボ (2010年12月18日). 2016年1月30日閲覧。
^ “幸英明騎手がJRA史上初の年間1000回騎乗達成!”. 競馬ラボ (2010年12月26日). 2016年1月30日閲覧。
^ “幸英明騎手がJRA年間最多騎乗回数となる1009回騎乗達成!!”. 競馬ラボ. 2016年1月28日閲覧。
^ “幸英明騎手 JRA年間最多騎乗数 新記録達成”. ラジオNIKKEI競馬実況Web (2012年12月8日). 2016年1月30日閲覧。
^ ブルーコンコルド - netkeiba.com、2016年1月28日閲覧
^ ホッコータルマエ - netkeiba.com、2016年1月28日閲覧
^ 『競馬騎手名鑑』 宝島社〈別冊宝島〉、2000年、173頁 ISBN 978-4796695176。
- ^ abc馬情報(スティルインラブ) - JBISサーチ、2016年1月28日閲覧
- ^ abcdefg馬情報(ブルーコンコルド) - JBISサーチ、2016年1月28日閲覧
^ 馬情報(ファイングレイン) - JBISサーチ、2016年1月28日閲覧
- ^ abcdefghi馬情報(ホッコータルマエ) - JBISサーチ、2016年1月28日閲覧
^ 川崎記念競走優勝馬南関東4競馬場公式 2015年2月2日閲覧
^ “【川崎記念(川崎・JpnI)】ホッコータルマエ3連覇、ついにGI・10勝の記録達成 [News]”. 日経ラジオ社. 2016年1月28日閲覧。
^ 【高松宮記念】シュウジは直線で伸びず…まさかの15着2017年3月26日閲覧。
- ^ abc“幸英明の年度別成績 - 競馬データベース”. netkeiba.com. 2016年1月28日閲覧。
^ “第30回小倉記念(G3)”. netkeiba.com. 2016年1月28日閲覧。
^ “第43回京阪杯(G3)”. netkeiba.com. 2016年1月28日閲覧。
^ “第111回天皇賞(春)(G1)”. netkeiba.com. 2016年1月28日閲覧。
^ “名馬の蹄跡 第63回桜花賞優勝 スティルインラブ”. JRA. 2016年1月28日閲覧。
^ “第63回桜花賞(G1)”. netkeiba.com. 2016年1月28日閲覧。
^ “幸英明/騎手独白(第十一回)”. UMAJIN.net. 2016年1月28日閲覧。
^ 競技情報(第19回滋賀県アマチュアゴルフ選手権競技決勝) - 滋賀県ゴルフ連盟、2016年1月27日閲覧
^ 藤田伸二『競馬番長のぶっちゃけ話』
外部リンク
幸英明 | 競馬騎手の公式サイト | TEAM GRIP(チームグリップ)(幸英明公式)
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