小日向






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小日向
—  町丁  —


小日向二丁目


小日向の位置(東京23区内)

小日向

小日向



小日向の位置
座標: 北緯35度42分50.43秒 東経139度44分4.97秒 / 北緯35.7140083度 東経139.7347139度 / 35.7140083; 139.7347139

日本の旗 日本
都道府県
Flag of Tokyo Prefecture.svg 東京都
特別区
Flag of Bunkyo, Tokyo.svg 文京区
地域 小石川地域

面積[1]
 - 計 0.502km2 (0.2mi2)

人口 (2017年(平成29年)12月1日現在)[2]
 - 計 7,888人
等時帯
日本標準時 (UTC+9)
郵便番号 112-0006[3]
市外局番 03[4]
ナンバープレート 練馬

小日向(こひなた)は、東京都文京区の町名[5]。現行行政地名は小日向一丁目から小日向四丁目。郵便番号は112-0006[3]




目次






  • 1 地理


    • 1.1 地価




  • 2 歴史


    • 2.1 日頭郷


    • 2.2 小日向氏


    • 2.3 江戸時代


    • 2.4 明治時代


    • 2.5 住居表示


    • 2.6 地名の由来




  • 3 世帯数と人口


  • 4 小・中学校の学区


  • 5 交通


    • 5.1 鉄道




  • 6 施設


  • 7 参考資料


  • 8 脚注


  • 9 外部リンク





地理


小日向台という台地があり、坂が多い。坂には「切支丹坂」・「薬罐(やかん)坂」など江戸期からの名称がついている。閑静な住宅街。石川啄木・安部公房・横溝正史などの旧居があった。
旧・茗荷谷町付近はその地形の美しさから、「茗渓」(めいけい)という美称でも呼ばれていた。現在でも「茗渓」という名の付いた建物や企業を目にする事が出来る。ただ、代表的なものである「茗渓会館」は、かつてこの地にあった東京教育大学(筑波大学の前身)の同窓組織である「茗渓会」の会館なのでこの名がある。東京教育大学の前身である東京高等師範学校は、設立当初は今の御茶の水、すなわち茗渓(茗はお茶、渓は川)にあったので、この名が付いた。東京高師が茗荷谷近くの地に移転したのは、ずっと後のことなので、ここでの茗渓という名は茗荷谷に由来するものではない。
 地元では「こなた」と「ひ」の濁音で発音されていることが多く、行政上の表記/発音「こひなた」については異論も多い。1965年前後の住居表示実施に伴う調査の際「濁音なし」を採用したが、他方、学校名や町会名など古くからの「濁音あり」で呼んだり表記したりしている。又、小日向のすべての丁目は小日向神社の氏神地域に該当する。



地価


住宅地の地価は2017年(平成29年)1月1日の公示地価によれば小日向2-28-16の地点で65万1000円/m2となっている。



歴史



日頭郷


山岡浚明以来、平安時代の『和名類聚抄』所載の武蔵国豊島郡日頭(ひのと)郷を小日向と関連付ける説がある。



小日向氏


中世、江戸氏庶流に小日向氏が存在した。


応永27年(1420年)5月9日「江戸名字書立」(熊野那智大社米良文書)に「こひなたとの(小日向殿)」とある。『小田原衆所領役帳』には小日向の地名及び小日向弥三郎、小日向弾正の名が記載される。



江戸時代


江戸時代初期には農村で、代官野村彦太夫と町年寄三家樽屋藤左衛門、奈良屋市右衛門、喜多村彦右衛門支配、寛文12年(1672年)より代官支配となった。


明暦頃より市街化し、正徳3年(1713年)11ヶ町が町奉行支配に加わった。



  • 小日向五軒町 - 元禄11年(1698年)西丸表六尺根本角兵衛等5人の大縄拝領地となった。

  • 小日向三軒町 - 万治年間長兵衛等3人により成立。

  • 小日向清水谷町 - 弓矢鎗奉行同心14人の拝領地となった。

  • 小日向生智院前町

  • 小日向水道町 - 明暦2年(1656年)成立。

  • 小日向台町 - 小日向村鼠ヶ谷小松原に小日向新町として成立、元禄頃改称。

  • 小日向東古川町 - 寛永元年成立。

  • 小日向西古川町 - 寛文元年成立。

  • 小日向八幡坂町

  • 小日向松ヶ枝町 - 寛永3年成立。

  • 小日向茗荷谷町


その後以下の門前町が成立した。



  • 小日向第六天前町 - 承応以前に成立。

  • 小日向清岸寺門前 - 寺名は清巌寺

  • 小日向智願寺門前

  • 小日向清光院門前

  • 小日向竜興寺門前

  • 小日向林泉寺門前

  • 小日向金剛寺門前

  • 小日向川添屋敷



明治時代


明治初年、以下の町丁に整理された。明治維新前には武家屋敷が多くあったが、維新後没落して空き家が増え、東京府は明治2年に触れを出して桑や茶を植えることを推奨した[6]



  • 小日向台町 - 明治2年小日向五軒町、小日向八幡坂町、明治5年賄組屋敷を合併。明治14年一~三丁目に分割。

  • 小日向三軒町 - 明治2年小日向正智院前町を合併するも再分離、明治4年小日向西三軒町と改称、明治5年小石川薬園屋敷、武家地を合併。

  • 小日向水道町 - 明治2年小日向川添屋敷、小日向智願寺門前、小日向清光院門前、小日向竜興寺門前、明治5年下総関宿藩久世家屋敷、寺地を合併。

  • 小日向水道端一、二丁目 - 明治5年持筒組屋敷、武家地、寺地が合併して成立。

  • 小日向武島町 - 明治5年武家地に成立。

  • 小日向町 - 明治5年武家地に成立。

  • 小日向東古川町

  • 小日向西古川町

  • 小日向第六天町 - 小日向第六天前町、小石川称名寺門前、相模荻野山中藩大久保家下屋敷、先手組屋敷が合併して成立。

  • 小日向松ヶ枝町 - 明治5年武家地を合併。

  • 小日向茗荷谷町 - 明治2年小日向林泉寺門前、明治5年武家地、寺地を合併。


明治11年に小石川区を属する。明治44年、小日向町、小日向台町、小日向水道町以外は小日向の冠称を外された。



住居表示


昭和41年(1966年)の住居表示により、旧来の小日向地域は小日向、水道、春日、音羽、関口の各一部となった。小日向一~四丁目は、茗荷谷町、小日向台町一、二丁目、清水谷町、三軒町の全部と、小日向台町三丁目、水道端二丁目、第六天町、小日向水道町、桜木町、音羽町五丁目、同心町、竹早町の各一部に成立した。


この時、区は読みから濁点を外し「こひなた」としたため、後に住民と軋轢を生んだ。



地名の由来


『江戸砂子』によれば、当地は鶴高日向守善仁寺の所領で、家が絶えたあと、「古日向」といっていたのがいつしかこの名になったという。鶴高日向は名主飯塚三四郎家の遠祖といい、小日向水道端鶴高山善仁寺の開基とされる。また、『十方庵遊歴雑記』は、大塚大慈寺(現在廃寺)が昔日向国にあり、徳川家康に従い当地に移転し、火災後大塚に移転したと伝わることから、この意味の「古日向」の可能性もあるとする。いずれにせよ「ひゅうが」と「ひなた」で読みが一致しないので、『御府内備考』以下後の考証家からは否定されている。


『大日本地名辞書』は、神奈川県日向山、青梅市日向和田・日陰和田と同様に向陽の意とした。



世帯数と人口


2017年(平成29年)12月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]

































丁目 世帯数
人口
小日向一丁目
1,199世帯
2,391人
小日向二丁目
1,087世帯
2,424人
小日向三丁目
653世帯
1,259人
小日向四丁目
966世帯
1,814人

3,905世帯
7,888人


小・中学校の学区


区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[7][8]

















































丁目 番地 小学校 中学校
小日向一丁目 1〜3番
4番7〜8号
4番11号
14~27番
文京区立小日向台町小学校
文京区立茗台中学校
その他
文京区立音羽中学校
小日向二丁目 全域
小日向三丁目 18番7~9号
文京区立関口台町小学校
5〜17番
18番1〜6号
文京区立小日向台町小学校
その他
文京区立茗台中学校
小日向四丁目 1番
文京区立金富小学校
2番
文京区立窪町小学校
その他
文京区立第一中学校


交通



鉄道



  • 東京メトロ丸ノ内線 - 茗荷谷駅


施設





切支丹屋敷跡




  • 拓殖大学文京キャンパス

  • 貞静学園短期大学

  • 文京区立小日向台町小学校

  • 伝明寺

  • 林泉寺

  • 小日向神社



参考資料


  • 井沢宣子 2000 『東郷館の人びと―東京「小日向台」物語』 三一書房


脚注





  1. ^ “文京の統計 - 第49回文京の統計(平成28年)”. 文京区 (2017年1月1日). 2018年1月5日閲覧。

  2. ^ ab“文京区人口統計資料 - 町丁別世帯・人口(住民基本台帳)(毎月1日現在)”. 文京区 (2017年12月7日). 2018年1月5日閲覧。

  3. ^ ab“郵便番号”. 日本郵便. 2018年1月5日閲覧。


  4. ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2018年1月5日閲覧。


  5. ^ 『角川日本地名大辞典 13 東京都』、角川書店、1991年再版、PP989-990


  6. ^ 幼時体験を描く文学 : 夏目漱石・中勘助・豊子愷西槇偉, 文学部論鍍第105号(2014)


  7. ^ “小学校 通学区域”. 文京区 (2014年11月5日). 2018年1月5日閲覧。


  8. ^ “中学校 通学区域”. 文京区 (2013年11月18日). 2018年1月5日閲覧。




外部リンク


  • 文京区












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