博士(神学)







































博士(神学)(はくし しんがく)は、博士の学位であり、神学(倫理学、聖書など)に関する専攻分野を修めることによって、日本で授与されるものである。


1991年以前の日本では、神学博士(しんがくはくし)という博士の学位が授与されており、神学博士は、現在の「博士(神学)」とほぼ同じものである。


神学博士は、1920年(大正9年)の学位令改正により追加された。




目次






  • 1 英語圏


  • 2 日本語訳の問題点


  • 3 関連項目


  • 4 外部リンク





英語圏


英語においては、各国による学位制度に違いがあるものの、Doctor of Philosophy (Ph.D.) の一部と Doctor of Theology が、神学博士に相当する。


英語圏の神学校では、神学士と神学修士保持者で、宣教学や牧会学などでの学位論文と審査を経たものに、Doctor of Missiology(宣教学博士)や、Doctor of Ministry(牧会学博士)などの学位を授与する。これらの学位は専門職学位であり、牧師やチャプレンなどのフィールド・トレーニングを経た者が取得できる博士号である。従って、研究論文を執筆するのみで取得できるDoctor of Theology(神学博士)よりは取得困難な学位であるとアメリカでは一般的に見なされている。


英語圏では名前の前に付記する敬称のRev.(牧師)はDr.(博士)より前に置かれるが、学位も同じように、研究のみで取得可能な神学博士よりも神のために働く者が取得する牧会学博士や宣教学博士の方が上位に置かれる。


英語圏の神学校などでキリスト教会への貢献者に対して、修学課程や学位論文なしに授与される学位をDoctor of Divinity(名誉神学博士)という。授与された人に、趙鏞基や本田弘慈などがいる。



日本語訳の問題点


英語圏で日本語の「神学博士」に該当する学位はPh.D. in theology、Doctor of Theology、Doctor of Ministry、Doctor of Missiology、Doctor of Divinity、Doctor of Sacred Theologyなどがあり、略記についてもPh.D, D.Th、Th.D、D.Theol、Dr.theol.など様々である。いずれにしても、日本には「神学博士」しか存在しないため、現在のところ上記の学位を英語圏で取得した者は全て「神学博士」とされるのが一般的である。



関連項目



  • 学位

  • 博士

  • Doctor of Philosophy

  • 神学



外部リンク


・http://fuller.edu/dmin/


・http://mooreuniversity.org/religious-doctorate-degrees/








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